GDCは8月開催、気温が上昇すればCOVID-19の感染力は弱まるのか
2020年3月22日 18:34
Game Developers Conference(GDC)を主催するInforma Techは19日、延期されたGDC 2020に代わるイベントとして「GDC Summer 2020」を8月に開催する計画を明らかにした(GDCのニュース記事、 VentureBeatの記事、 Ars Technicaの記事、 The Vergeの記事)。
GDC 2020は米国・サンフランシスコのモスコーネセンターで3月16日~20日に開催が予定されていたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で開催を今夏に延期する方針が発表されていた。GDC Summerは同じ会場で8月4日~6日の3日間開催される。通常のGDCよりも期間は短くなるものの、エキスパートによるレベルの高い講演は通常のGDCと変わりなく、8月5日と6日には展示会スタイルのGDC Expoも開催されるとのこと。
COVID-19の終息が見えない段階での開催計画は、夏になって気温が上昇すれば感染力が弱まると見込んでのものとみられる。しかし、冬季に風邪の原因となるコロナウイルスは季節性があるものの、COVID-19の原因となる新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)も同様かどうかは判明していない。
2002年~2003年のSARSコロナウイルス感染拡大は北半球の冬に始まり、2003年7月まで続いた。感染のピークは5月であり、7月の終息は対策が功を奏したのであって季節要因ではないという。MARSコロナウイルスは主に気温の高い国で感染拡大した(The Conversationの記事)。
現在は特にCOVID-19の感染が広がっているのは欧州だが、気温の高い東南アジア・南アジアでも感染者数は日々増加している。タイではボクシング(ムエタイ)スタジアムで感染したとみられる症例が20日に18件確認され、今後14日間でさらに増加するとみられている(Bangkok Postの記事)。