「勉強しなさい」と言わずに子供の学習意欲を高める方法とは
2020年3月17日 06:37
難関大学に合格する子供ほど、親から「勉強しなさい」と言われたことがないという、興味深い調査結果がある。とはいえ、親が何もしなかったわけではない。子供を上手く誘導して、勉強することの意味を与え、学習意欲を掻き立てていると言うのだ。
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■勉強と将来の夢をつなげてみる
普通、子供は視野が狭いため、何のために勉強をさせられるのか分かっていない。どうして毎日宿題をしないといけないのか、何故テストを受けなければいけないのか。意味づけが出来ていないので、ただただ嫌なことをさせられていると思ってしまう。だから学習意欲も起きない。
勉強に意味を持たすには、「怒られるから勉強する」のではなく「なりたいものに近づきたいから勉強する」ことを納得させること。勉強をすれば、自分のなりたいものや将来の夢が近くなることをイメージさせ、わくわくさせることが出来れば最高だ。
しかし、想像できないことを目標にして頑張ることは難しい。医者の子が医者になりやすいのは、親に教育資金があるというよりも、分かりやすいお手本が身近にいるからだ。親が人に尊敬され感謝される姿を見て、単純に夢や目標がイメージできるのだ。
■夢がないなら一緒に作ってみる
身近に目標がない子供には、好きなことを突き詰めることを提案すればよい。ゲームが好きな子供なら「ゲームを作る仕事って面白そうね」。ファッションが好きなら「あなたの好きな服はこんな会社が作っている」と、興味が具体的な夢になるよう誘導してみるのだ。
その会社がどこにあるのか、社長はどんな人なのか、社の歴史や他にどんな仕事があるのかを一緒に調べてみる。社長が本を出しているなら読むといい。夢を叶えるための生き方が学べる。
■勉強することに意味が生まれる
夢を叶えるためと思えば、勉強することに意味が生まれる。「勉強しなさい」ではなく「今日も○○になるために頑張ろう!」と言えば、勉強することがポジティブになる。
間違っても「いい学校に行けば、いい会社に入れて、お給料がたくさんもらえる」などと言ってはいけない。そんな言葉ではわくわくしないし、夢も膨らまない。
子供は純粋に楽しんだり、人を助けたり、喜ばせることが大好きだ。「お給料がいいから」ではなく、興味のあることや、人の役に立つことの方が夢や目標になりやすい。
学習意欲を掻き立てるためにも、じっくりと未来の夢を語り合ってはいかが。