新型コロナで習近平国家主席の国賓訪日が延期
2020年3月6日 08:55
菅義偉官房長官は5日、中国の習近平国家主席の国賓訪日について「先般、楊潔篪(ようけつち)中国共産党中央政治局委員が訪日した際、日中間で率直に意見交換を行い、それを踏まえて引き続きやり取りを行った結果、双方は、現下の最大の課題である新型コロナウイルス感染症の拡大防止を最優先する必要があり、習主席の国賓訪日を十分な成果が上がるものとするためには両者がしっかり準備を行う必要があるとの認識で一致した」として、今春訪日の予定を延期することにしたことを発表した。
菅官房長官は「習主席の国賓訪日については、双方の都合の良い時期に行うことになった。具体的な時期については、今後、両国間で外交ルートを通じて、改めて緊密に調整していくこととした」と述べた。
茂木敏充外務大臣も同日の記者会見で「習近平国家主席の国賓訪日については日中両国が地域・国際社会が直面する課題に共に責任を果たしていくことを内外に示す機会にしていくとの考えに変わりはない。日中間でしっかり調整していきたい」と語った。(編集担当:森高龍二)