勉強する子に育てるには、「できた実感」を感じさせる教え方が大切

2020年2月27日 19:35

 学校に行かせても、塾に通わせても成績の上がらない子はいるだろう。そして、そういった子どもはほぼ間違いなく、勉強が嫌いなはずである。

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 子どもが勉強できるようになるためには、家庭学習が良いか塾が良いかかなどの勉強法以前に、マインドセットが重要だ。自分はやれば勉強ができるんだという実感を感じるようにしてあげれば、どんな子でも自然と勉強する力が身につくのである。

■子どもは勉強の意味を分かっている

 勉強することが嫌いで宿題をさせることにも手を焼くようになると、勉強することの意義を説きたくなるかもしれない。しかし、ほとんどの子どもは勉強しないと自分が将来困るであろうということは、分かっているのである。

 子どもが勉強をしたがらないのは、「自分なんてやってもどうせできないし」と思ってしまっているからなのだ。「どうして勉強をしないといけないの?」と聞いてくることもあるかもしれないが、それは勉強しなくて良い理由を探しているだけなのである。

■なぜ勉強が嫌いでもゲームは好きなのか

 どんなに勉強が嫌いでも、ゲームなら何時間でもできるという子は多いだろう。ゲームが子どもを引きつける要因は、適切な難易度設定にある。

 初めは弱くて簡単に倒せる敵を多く出し、時に簡単には倒せない強い敵を出してドキドキ感を演出する。この適度な緊張感がプレイヤーを熱中させ、もっとやっていたいという気持ちにさせるのだ。

 これを勉強法に応用することができれば、子どもでも大人でも勉強することに楽しさを覚えることができる。

 簡単なところからというと、漢字の書き取りなどを連想するかもしれないが、書き取りは相当な勉強の意識がないとただの作業になってしまう。

 最も効果的で簡単な方法は、漢字でも算数でも英語でもまずは読むこと。読み方などを覚えていなくて読めない場合は、すぐに答えを見て、最終的には答えを見なくても全て読めるようにすることを目標にする。それができるようになってから、問題を解いたり、書いたりするフェーズに入っていくのが良い。

■自分の子どもを信じること

 成績の上がらないことで悩んでいる親は、自分の子どもはできない子だと思ってしまってはいないだろうか。親のネガティブな姿勢を子どもは敏感に感じ取り、そこから自分はできない子なんだと思ってしまうことは多い。

 子どもの成績が伸び悩む原因は、性格や脳の性質からではなく、自分はできないという思い込みから来ていることがほとんどである。まずは子どもが頑張っていることを認め、小さな変化を褒めていくことが、勉強を楽しくなるための親のマインドセットではないだろうか。(記事:双風サキ・記事一覧を見る

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