名作が無料で読める! お金をかけない英語多読の方法
2020年2月17日 07:08
英語の読解力を上げるのに最適な方法が多読だ。これまであらゆるところで多読の効用は語られているため、それをここで繰り返す必要はないだろう。すでに多読を始めている人もいれば、これから始めてみたいと思っている人も少なくないはずだ。
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ただ、実際に多読を始めて頭を悩ませるのが、洋書の購入費用ではないだろうか。そこで、多読用の洋書を無料で手に入れる方法をお伝えしたい。
■多読者を悩ませる書籍代
多読に挑戦してもすぐに挫折してしまう人は多い。それは、最初から英字新聞やTIME誌などレベルの高いものを読まなければならないと、錯覚しているからだ。
それらがぜひとも読みたいならば読めばいいが、そうでないのに他人の真似をする必要はない。それよりも、児童向けの小説でもいいので、自分の読みたいものから手当り次第読んでいけばいいのである。
ところが、ここで多くの人が気づくことが、多読用の本をどのように調達するべきかという問題だ。確かに多読用に語彙を制限した「Graded Readers(GR)」という便利なシリーズが各出版社にある。
ペンギンリーダーズ、マクミランリーダーズ、オックスフォードブックワームスなどが有名だ。ラインナップも豊富で選ぶ楽しさもある。それに、レベルの低い本なら初学者でもすぐに読了できるため、洋書を読んだという達成感も味わいやすい。
ただ、洋書は和書よりも高額だ。特にGRなど薄いわりに1冊1,000円以上するため、腰を据えて多読に取り組むとなると、書籍代だけで毎月数万円かかることにもなるだろう。かといって、「お金をかけたくないから」と読む本を減らすようでは多読の効果は得られないわけだ。
■洋書が無料で読めるおすすめの電子図書館
「多読はしたいがなるべくお金をかけたくない」、そんな人におすすめなのがネット上の電子図書館だ。日本の「青空文庫」を知っている人も多いだろう。あのような電子図書館の元祖と言えるのが、多数の(アメリカでの)著作権切れ作品の電子化を行っている「Project Gutenberg(PG)」というウェブサイトである。
PGには、『不思議の国のアリス』、『若草物語』、『ハックルベリー・フィンの冒険』といったおなじみの名作を始め、毎週のように新たに著作権が切れた作品が追加されている。その総数は6万作品を超えているほどだ。
サイトに収録されている作品は「EPUB」と「mobi」の形式でも公開されているため、お手持ちの電子書籍リーダーに簡単に転送して読める。
あまりに数が多いため、最初のうちはどの本を読めばいいか迷ってしまうこともあるだろう。そういう場合は冒頭だけつまみ食いしてみるといい。それで、「このまま読めそう」と思ったら、改めてKindleなどにダウンロードして読めばいいのだ。
お気に入りの作家が見つかろうものなら幸いである。あとは、お金を気にせず思う存分多読に浸ってもらいたい。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)