夜間も発電が可能な太陽光発電システムを考案 米大学
2020年2月15日 10:13
Anonymous Coward曰く、
太陽電池の問題の1つとして、夜間に発電できないことがある。そのため、夜間に何らかの方法で自然エネルギーを使った発電を行えるデバイスの開発が進められているそうだ(カリフォルニア大学デービス校の発表、Inverse、ScienceDaily、GIGAZINE、Slashdot)。
このデバイスはカリフォルニア大学デービス校の研究者らが研究を進めているもので、このたびその実現性についての論文が公開された。太陽光パネルは昼間に太陽からの熱を吸収し、それを夜間に赤外線の形で放出する。これは「熱放射」と呼ばれるが、この熱放射を利用して夜間の発電を行うという。
このデバイスは理論上は24時間発電し続けることが可能で、また理想的な状況では1平方メートルあたり50Wほどの発電が可能だという。これは、既存の太陽光パネルが昼間に発電できる電力(200W)の4分の1に相当する。ただ、まだこのデバイスは試作品の段階で、また試作品の発電能力は低いものになるという。
なお、夜間に電力を発電する技術に関しては、9月にスタンフォード大学の研究者からもアンチソーラーパネルとして発表されている。