ヤマダ電機が4店舗をリニューアル、大塚家具とのコラボ・フロア開設
2020年2月8日 08:23
昨年12月に大塚家具を子会社化したヤマダ電機は7日、都市型のLABI 4店舗をリニューアルオープンし、大塚家具とコラボレートした「生活シーン」を提案するコーナーを開設した。同時に、大塚家具の店舗でも家具と家電をトータルで提案するトライアルを始めた。
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同日リニューアルオープンしたのは、LABI1 日本総本店 池袋とLABI 品川大井町、LABI1 なんば、LABI LIFE SELECT 千里。2階に家具・インテリアのフロアが新設された豊中市のLABI LIFE SELECT 千里では、開店早々から報道陣も訪れ、大型のテレビ・ディスプレーが配置されたリビングルームなど、従来の家具売り場とはひと味違ったシーンを興味深げに見て回る家族連れが目立った。
ヤマダ電機と大塚家具は2019年2月に業務提携し、ヤマダの一部店舗で大塚家具の商品販売が開始されるとともに、大塚家具の販売員の受け入れも行われた。同年12月末には第三者割当増資によりヤマダ電機が大塚家具の株式51強(議決権ベース)を取得し子会社化した。
ヤマダ電機は「住まい」の分野を家電に次ぐ第2の収益の柱に育てるため、2011年にはエス・バイ・エル(現ヤマダホームズ)を買収。その後もハウステック、ナカヤマなど住まい分野のM&Aを積極的に進め、19年にはヤマダ不動産がセンチュリー21・ジャパンとも業務提携している。
この間、家具・インテリアや注文住宅、住宅リフォームなども手がける「家電すまいる館」を展開、昨年末には108店舗となった。昨年末の資本提携後、家電住まいる館への大塚家具商品の展示店舗数も34店舗にまで拡大した。
一方、大塚家具の店舗でも7日から家具と家電のトータル提案のトライアルが始まり、有明本社、新宿、大阪南港の3つのショールームで家電販売を開始。2月末から3月上旬にかけては、有明本社ショールームで家具と家電のトータル提案が可能な売場のトライアルを始める予定。
大塚家具は、2009年に創業者の大塚勝久氏が娘の久美子氏に社長の座を譲ってから、経営路線の違いから混乱が続いて企業イメージが落ち、16年12月期から3期連続赤字と業績が悪化。19年も赤字が続いて自立再建を断念、住まい分野の強化を進めていたヤマダ電機の子会社となって、再建への一歩を踏み出すことになった。(記事:澄・記事一覧を見る)