広島市のメインストリートで次世代型街づくりの社会実験、コンテナ店舗など出店
2020年2月6日 13:57
広島市中央部商店街振興組合連合会と広島県、広島市、広島修道大などでつくる紙屋町八丁堀公共空間活用社会実験実行委員会は、広島市中区の紙屋町・八丁堀地区のメインストリート・相生通りで、バス停前や駐車場などの公共空間にコンテナ店舗、キッチンカーなどを出店させる社会実験を進める。公共空間を人々が滞留する場所に変え、次世代型街づくりを模索するのが狙いで、期間中は中四国最大の繁華街が未来の姿に変身する。
【こちらも】トヨタ、富士山裾野に実証実験都市建設開始 CES2020で社長自ら概要を発表
実施するエリアは東急ハンズ前の八丁堀バス停付近、スタートラム前、リパーク広島基町駐車場の計3カ所。八丁堀バス停にはウッドデッキを張り、憩いの空間を演出する。リパーク広島基町駐車場には立体的なデッキ空間を設置。さらに、コンテナ店舗やキッチンカーの出店、イベントスペースの常設などで来街者が滞留できる空間とし、来街者の行動にどんな変化が生まれたのかを検証する。
社会実験の名称は「カミハチキテル」。紙屋町と八丁堀を一体にして表現した「カミハチ」に「もうそこにいる」、「いい感じ」という意味の「キテル」を加えた。
道路や公共空間をオープンカフェやマーケットとして活用する試みは、米国各地で実施されている。ニューヨークではオープンカフェの設置を通りごとに許認可しているほか、サンフランシスコではパークレットと呼ばれる車道の路上駐車スペースにデッキを敷き、飲食スペースや各種展示スペースとして活用、街のにぎわい創出にひと役買っている。
実行委員会は米国の事例を広島市の中心市街地である紙屋町・八丁堀地区を貫く相生通りで、3月1日から29日まで(リパーク広島基町駐車場は6日から)持ち込む。開催時間は昼の部が午前11時から午後2時まで、夜の部が午後5時から9時まで。期間中、広島の地ビールや本格スパイスカレー、スイーツなどの店が登場するほか、ジャズやライブアートのイベントが予定されている。(記事:高田泰・記事一覧を見る)