陸上で導入の不正スタート判定、基準より0.001秒早い反応で2人がフライングに
2020年2月5日 18:16
大阪城ホールで行われた陸上・日本室内選手権では、スターティングブロックに掛かる圧力の変化でスタートのタイミングを判定する不正スタート(フライング)判定装置が導入されていたが、これによって4人の選手がフライングと判断されたことが話題となっている(デイリースポーツ)。
問題となったのは男子60メートル障害決勝で、1回目のスタートで3人が、2回目のスタートで1人がフライングと判断され、3回目のスタートで競技が成立したという。
装置によって測定されたスタートのタイミングがスタートの号砲の音が鳴ってから0.1秒未満だった選手はフライングと見なされるルールとなっているが、1回目のスタートで失格になった3人のうち1人は号砲から0.087秒、2人は0.099秒のスタートだったそうだ。
「0.1秒」の根拠は、号砲を聞いてから筋肉が反応するまでに0.1秒が掛かるという説が根拠となっているという。しかし、昨年に開催された大会でも0.099秒でフライングと判定された選手が出ており、この0.1秒という時間が本当に適切なのか疑問の声が出ている(2018年のYahoo!ニュース記事、2019年のTHE ANSWER記事)。