K-POPで韓国語の勉強はできるのか K-POPを使った学習法とは?

2020年2月3日 17:32

 「K-POPで韓国語の勉強はできるのか。」これに関しては意見が分かれている。

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 K-POPは韓国語の勉強にはならないという人もいれば、勉強になるという人もいる。勉強にならないという人は「K-POPを聴いても頭には入らない」「文法が正しくない」「そもそも聞き取れない」という意見が多い。

 一方、勉強になるという人は「発音が学べる」という意見が多かった。ちなみに、私が韓国語を習ってきた先生たちは「K-POPは勉強にはならない」と言っている人が多い。

 そのような先生たちの意見を鵜呑みにした人は、K-POPをただの娯楽だと思っているだろう。しかし私にはこれがもったいなく感じる。K-POPは韓国語の勉強になるし、意識的に聴くことであなたの韓国語能力を飛躍的に高めることができるからだ。

 私自身は、完全にK-POPで韓国語を勉強してきた人間だ。もちろん単語帳や参考書も読み、韓国留学にも行ったのだが、それと同じかそれ以上の比重で、K-POPも私の韓国語能力に一役買っている。では、どうやってK-POPで韓国語を勉強したのか。K-POPをただ聞き流したのかと言うとそうではない。K-POPを教材にしたのだ。

 まず可能な限り、ハングル文字の歌詞を見て、歌いながらK-POPを聴いた。1単語ずつ全ての単語が理解できるようになるまで曲を聴き直した。分からない単語がでれば、その都度調べ、また曲を聴く。テンポが早すぎて聞き取れない時は、自分が歌えるようになるまで何回も巻き戻した。

 そうすることで、K-POPの歌詞が絵本のような短いストーリーとして頭に入ってくる。PVがある曲ならPVと照らし合わせて聴くと、韓国語を使うリアルな現場が想像できるようになる。さらに歌を歌ったことにより、発音も改善できる。

 そしてオススメの曲は、恋愛ソングだ。恋愛ソングは比較的ゆっくりしていて聞き取りやすい。日常生活で使える単語もたくさんでてくるため、韓国語を勉強し始めたばかりの初心者にはぴったりだろう。また恋愛ソングは、韓国ドラマのOSTがオススメだ。ドラマの内容にそった歌詞が多く、実用的な単語を学ぶことができる。

 逆に、韓国語の勉強としてオススメできないのがラップソングだ。韓国では一躍ブームのラップソングだが、韓国語勉強に関してはほぼ使い物にならない。テンポが早く聞き取れないし、文法も単語の切り方もめちゃくちゃだ。リズムを重視しているせいなのだろう。ラップソングで韓国語の勉強をすると変な癖がついてしまう恐れがあるので、やめておいた方が良い。

 これらを意識して得られたのは、単語帳には載っていない実用的な単語の知識だ。単語帳に載っていない最新の若者言葉を知ることができ、よりネイティブな韓国語を習得できる。

 以上の効果は、K-POPを娯楽とし、ただ聞き流しているだけでは得られないだろう。さらに言うと「K-POPで韓国語は勉強できない」と思っている人は得られないし、単語帳や参考書だけで勉強をしていても得られない。K-POPで勉強するからこそ得られるのだ。ぜひこの記事を参考にしてK-POPで韓国語の勉強をしてみてほしい。(記事:坂東泰地・記事一覧を見る

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