東京ディズニーリゾート、4月からチケット値上げ 大人は8200円に

2020年1月31日 06:57

 東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは30日、2020年4月から「東京ディズニーランド」および「東京ディズニーシー」のチケット価格を改定することを発表した。大人向けの「1デーパスポート」が現行の7,500円(価格はいずれも税込)から8,200円へと700円値上げされるほか、中学生・高校生を対象とした中人向けのチケット価格も400円の値上げとなる。一方で、幼児・小学生が対象の小人向けチケット価格は据え置かれる。

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 新価格が適用されるのは、4月1日に購入されるチケットから。東京ディズニーランドまたは東京ディズニーシーのどちらかのパークで1日遊ぶことのできる1デーパスポートのほか、2デーパスポート、シニアパスポート、団体パスポートなど、多様なチケット価格が軒並み改定される。どちらのパークでも遊べる年間パスポートは、大人向け価格が91,000円から99,000円となり、大幅に値が上がる。

 大人価格、中人価格がすべてのチケットで値上げとなる一方、個人向けチケットの小人価格は変わらない。オリエンタルランドはその狙いを、「あらゆる世代の人々が一緒になって楽しむことができる”ファミリー・エンターテイメント”を目指して」いるためとしている。また、新たな取り組みとして障がいのある人に向けたチケット価格も設定される。大人向けは6,600円で、4月のチケット価格改定に合わせて導入される。

 オリエンタルランドの強気な価格設定には、新施設のオープンなどで今後も十分な集客を見込むことができるという背景がある。東京ディズニーランドでは、4月15日に『美女と野獣』をテーマにした新たなアトラクションなど複数の施設がオープンする予定で、ファンを中心に期待が高い。また、パーク内で利用できるアプリの導入が進み利便性が向上したことも、価格改定の理由として挙げられている。

 一方でオリエンタルランドは同日、2022年度に予定されていた東京ディズニーシーの新エリアの開業時期が遅れると発表した。『アナと雪の女王』や『塔の上のラプンツェル』などの世界観を表現したテーマポート「ファンタジースプリングス」の新たな開業予定は、2023年度とされている。(記事:万嶋せら・記事一覧を見る

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