韓国語がカンタンだと言われている3つの理由

2020年1月28日 11:37

 韓国語は日本人にとって最も簡単な外国語だと言われている。これに対して疑問を持つ人もいるだろう。「そんなわけがない。ハングル文字は記号のようで見分けがつかないし、言葉も日本語とは似ても似つかない」と。しかし、それでも日本人にとって韓国語が簡単なのは事実だ。その理由は以下の3つである。

【こちらも】韓国留学で語学力を高めるには、他人に迷惑をかけるべきだ

■韓国語は日本語と語順が同じ

 1つ目は韓国語と日本語の語順が同じだという点だ。例えば、「私は音楽が好きです」は韓国語だと「저는 음악을 좋아합니다」と書く。これは日本語と語順がまったく同じだ。저は「私」、는は「は」、음악が「音楽」、을が「を」、좋아합니다が「好きです」だ。語順がまったく同じだと、頭の中でややこしい並べ替えをする必要がない。

 例えば、英語を考えてみてほしい。「私が音楽が好きです」は英語だと「I like music」と書き「私は好きです。音楽が」となる。この程度の短い文だと英語でもスラスラ話せるが、長文だと難しいのではないだろうか。

たちまち何から話せばいいのか分からなくなる。少なくとも私はわけが分からなくなる。しかし韓国語は、いくら長文になろうとも語順が同じなので、単語さえ覚えればスラスラ話せるのだ。

 だがここで、韓国語の単語を覚えるのが難しいのではないかという意見があるだろう。確かに、韓国語の暗号じみた文字や発音は奇妙に思え、覚えるなど到底無理だと感じる。しかし、韓国語は単語を覚えるのも簡単なのである。

■韓国語には漢字語がある

 韓国語が簡単である2つ目の理由は、韓国語に漢字語があるという点だ。漢字語とは、漢字を韓国語に変換した言葉である。漢字語があることで、覚える単語の量がぐっと減る。

例えば、安定の安は「안」と書き、読み方も「アン」だ。この「안」さえ覚えてしまえば、安心、安全、保安、も同じ「안」で表すことができる。韓国語にはこのような漢字語がたくさんあるのだ。

 ある程度、漢字語の感覚が掴めると、まだ習ったこともない単語が理解できるようになったりもする。

例えば先日、私が韓国人の友達と話していたとき「出版社」という単語が出てきた。私はその単語を聞くのは初めてだったが、「出」「版」「社」の漢字を思い浮かべ、即座に意味を理解することができた。

習ってもない単語まで理解できるのだから、韓国語はとても簡単だと言える。

■韓国語には日本語とほぼ同じ読み方をする単語がある

 最後に、韓国語か簡単だと言われる3つ目の理由は、日本語とほぼ同じ読み方をする単語がある点だ。これは漢字語にも通じる部分があるのだが、例えば、日本語の安心は韓国語で「안심」と書き、読み方は「アンシン」だ。正確には若干違うのだが、日本語を話すように読んでも十分韓国人に通じるだろう。

この他にも、「家族」は「カジョッ」だし、「運命」は「ウンミョン」、「運動」は「ウンドン」と、日本語と似た単語は少し考えただけでもいくつも思い浮かぶ。なので韓国語は日本人にとって簡単なのである。

 単語は覚えやすく、漢字語により習ってもいない単語すら理解でき、語順まで同じ。以上が韓国語が日本人にとって簡単だと言われている3つの理由だ。第2言語にどの言語を習得しようか迷っている人や、韓国ドラマやK-POPをより深く楽しみたい人は韓国語の勉強をしてみてはいかがだろうか。(記事:坂東泰地・記事一覧を見る

関連記事

最新記事