コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン、2020年秋冬コレクション発表
2020年1月21日 07:49
コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン(COMME des GARÇONS JUNYA WATANABE MAN)の2020-21年秋冬コレクションが、2020年1月17日(金)にフランス・パリで発表された。
日曜の朝のような心地よいサウンドとともに現れたファーストルックは、キャメルのコート。下には、ツイードのジャケットとチェック柄をあしらったタートルニットを重ね、クロップドパンツを合わせ、足元からはドット柄のソックスをみせている。
正面から見るとクラシックな印象だが、ぐるりと後ろを回ると遊び心が溢れていることがわかる。バックスタイルはチェック柄や無地のウールが継ぎはぎになっていて、エルボーパッチもオン。前面から受けるプレーンな雰囲気とは全く異なる空気感をまとっている。
■ジグソーパズルのようなパッチワークを連続で
パッチワーク、これは今季もコム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マンのクリエーションの要といえるキーワードだ。ダウンジャケットやミリタリーコート、デニムジャケット、カーハート(CARHARTT)のワークジャケットなど、それぞれのピースを敬い、各々の個性を保ちながらもツイードピースと組み合わせて、全く新しいテーラードコートやジャケットに再構築している。
異なるテキスタイルで仕上げたアーム、前身頃、後ろ身頃、サイド部分をまるでジクソーパズルのように組み合わせて一つのピースを完成させている。フラップポケットやラペルなどのディテールに、さらに異素材を取り入れてデザイン性を高めたものもある。
■伊・自動車関連のロゴをアクセントに
赤や青、緑など、鮮やかなダウンとウールを融合させたジャケットは、フォーマルな印象が薄れスポーティーな印象だ。胸元には、イタリアの自動車関連のロゴが印のようにあしらわれていて、ミラノのタイヤなどの製造企業ピレリや、自動車・二輪車用ディスクブレーキメーカー・ブレンボ、自転車部品専業メーカー・カンパニョーロなどのパッチが登場している。
■クロップド丈からソックスを"ちら見せ”
ボトムスはクロップド丈がお決まりで、スーツ地だけでなく、デニム、ワークパンツなどさまざまな素材で展開された。デニムパンツはインディゴの蒼色を生かしたものや、洗いをかけたもの、パッチワークデザインのものなど、特にバリエーション豊富にラインナップしている。中には、ふくらはぎの上部までロールアップさせたユニークなデニムも。
また、ちらりとみえる足首からは、フラワーモチーフmアーガイル、チェック、ストライプ、キラキラのラメなど個性豊かなソックスが顔を出している。頭にはハンチングかハットをのせて、自由気ままに紳士のおしゃれを楽しんでいるようだ。
クラシックの中でアクセントとなったのは、ゴールドのネックレスや、ジャラジャラとたくさんのチャームがついたチェーンベルト、メガネチェーンといったキラキラと輝くアクセサリーだ。落ち着きのある世界の中で華やかな光を灯し、フレッシュな印象へと引き上げている。