「トランスレーションズ展」21_21 DESIGN SIGHTで、意思疎通を図る言葉の不思議に焦点
2020年1月20日 13:05
企画展「トランスレーションズ展 -『わかりあえなさ』をわかりあおう」が、21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2にて、2020年3月27日(金)から6月28日(日)までの期間で開催される。
■“トランスレーション=翻訳”の不思議や不完全さにフォーカス
学際情報学博士のドミニク・チェンがディレクターを務める「トランスレーションズ展 -『わかりあえなさ』をわかりあおう」では、人間が日常的に行う、他国語と自国語、感情と言葉、聴覚から視覚といった様々な情報の間で行われる“トランスレーション=翻訳”がテーマ。
本展では、“翻訳”を分かり合えないはずの他者同士が意思疎通を図るためのプロセスであると定義。普段から何気なく使っている言葉の不思議さや、“翻訳”を通して起こる誤解や誤訳によって、コミュニケーション上からこぼれ落ちる意味の面白さを実感できる展示を用意する。
■様々な“翻訳”のカタチを展示
通常、ある言語で書かれたり話されたりする言葉を、別の言語に変換する事を指す“翻訳”というワード。しかし本展ではそれに限らず、手話などのボディランゲージ、言葉にしにくい感覚をその場で絵にするグラフィック・レコーディングなど、2者間のコミュニ―ケーションにおいて言葉や感情を別の要素に変換する行為まで“翻訳”の意味を押し広げる。
会場では、手話の世界を探ったり、“翻訳”という観点から言語と食文化の文化的混交を考察したりする映像作品や、音の特徴を振動と光に変換して身体に伝えるインターフェースなどの展示物を展開。視覚障がい者のために文字を代わりに読み上げるメガネや、ぬか床の中に棲む無数の微生物たちの発酵具合を音声で伝えるロボットなども展示する。現代に生まれた新たな“翻訳”のカタチを体験することが可能だ。
【詳細】
トランスレーションズ展 -「わかりあえなさ」をわかりあおう
会期:2020年3月27日(金)~6月28日(日)
開館時間:10:00~19:00(最終入場18:30)
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2
住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
入館料:一般 1,200円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下無料
※5月30日(土)は「六本木アートナイト2020」の開催に合わせて23:30まで開館延長。(入場は23:00まで)