家電量販店の利用、月に1回以上は2割未満で10年前から半減 マイボイスコム調査

2020年1月20日 07:56

 マイボイスコムが家電量販店の利用に関するアンケート結果を発表し、月に1回以上利用すると答えた人の割合が約10年前と比較して半減していることが分かった。

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■家電量販店を月1回以上利用する人は2割未満

 17日、インターネット調査を提供するリサーチ会社マイボイスコムが、家電量販店の利用に関するアンケート調査を発表した。これは10代から70代の男女1万176人を対象に集計・分析したもので、2016年12月についで6回目。

 家電量販店の利用頻度を尋ねたところ、「週に1回以上」は0.7%、「月に数回程度」は4.5%、「月に1回程度」は13.6%となり、月に1回以上利用する人は全体の18.9%に留まっている。また「2~3カ月に1回程度」は26.9%、「半年に1回程度」は24.8%、「それ以下」は24.3%、「利用しない」は5.2%だった。

■月に1回以上利用する人の割合が半減

 過去の調査と比較すると、2010年7月の第2回調査では、「週に1回以上」は1.6%、「月に数回程度」は13.8%、「月に1回程度」は25.1%となり、月に1回以上利用する人は40.5%となっている。その後徐々に割合が減少し、今回初めて2割を切った。

 一方で、「利用しない」と答えた人は、第2回調査では1.0%だったが、3回では1.4%、4回では2.5%、5回では5.3%と増加し、今回調査で5.2%と微減になったものの、ほぼ前回と同じ水準のまま推移している。

■目的は「家電製品や関連用品の購入」が7割超

 家電量販店を利用すると答えた人に目的を尋ねたところ(複数回答)、最も多かったのは「家電製品や関連用品を購入」で71.3%。以下、「家電製品の実物を見る」(61.2%)、「家電製品の価格を確認」(38.3%)、「家電に関する情報収集」(22.7%)、「家電製品のカタログを収集」(16.5%)、「家電製品や関連用品以外のものを購入」(12.9%)、「暇つぶし」(10.0%)などとなっている。

 10代と20代では「暇つぶし」が、他の層よりやや高く、週に1回や月に数回の利用者では「家電製品を試す」「家電に関する情報収集」などの比率が高かった。

■最も利用する量販店は「ヤマダ電機」

 家電製品の購入場所を尋ねたところ(複数回答)、「家電量販店の店頭」が69.5%、「家電量販店以外のオンラインショップ」が36.0%、「家電量販店のオンラインショップ・通販サイト」が25.4%。

 直近1年間に利用した家電量販店では(複数回答)、最も多かったのは「ヤマダ電機」で45.5%。以下は「ケーズデンキ」「ビックカメラ」「ヨドバシカメラ」が各20%台となっている。

 さらに、最もよく利用した店の利用理由を尋ねたところ(複数回答)、最も多かったのは「家から近い」で55.1%。次に「ポイントカードなどのお得なサービスがある」が36.0%となっており、「駐車場がある」「品揃えが豊富」「価格が安い」がそれぞれ20%台で続いている。

■店頭とネットの使い分け

 購入手段の使い分けについて寄せられたコメントも掲載。そこでは、「本体価格と送料を足して、どちらが安いかで決める」と値段を重視する人がいる一方、「配達してもらう方が便利か、実物を見て持ち帰るか」「高額で保証が欲しいものは店頭が多い」と条件次第で使い分けている人もいる。

 また、「信頼のおけるメーカーの品があればネット・実店舗どちらでも」とメーカーを重視して購入方法にはこだわらないとの意見や、「安心感があるため、店頭購入しかしない」「店頭でしか買わない。実物を見たいし、店員さんにいろいろ聞いてから買いたい」などのように、購入は店頭のみとする意見もあった。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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