米国における音楽著作権訴訟、パテントトロル的な訴訟多発が懸念される
2020年1月17日 08:36
taraiok曰く、
かつての米国の著作権法では、保護対象となっていたのは歌詞とメロディだけだった。しかし1976年にジョージ・ハリスンの「My Sweet Lord」盗作騒動をきっかけに、リズム、テンポなどの抽象的な要素も保護の対象になったとされる。その後、何かしら似ていると感じれば訴えることが可能となった(RollingStone、Slashdot)。
女性シンガーソングライターのケイティ・ペリーはその影響を受けた一人だ。彼女に対しては、2013年発表の「プリズム」に収録された「Dark Horse」が、クリスチャン・ラップ・ソング「Joyful Noise」を盗作したという判決が2019年に下されてた。このことは、音楽ビジネスと法曹界の両方を驚かせたという。ペリー側は控訴する方針を固めている。ペリーの弁護士クリスティン・レペラは、「彼らは音楽の基本的な構成要素、つまり誰もが利用できる音楽のアルファベットを所有しようとしています」と発言した。
この事件の原告は大ヒット曲を標的に訴訟を起こしており、この事件の宣伝効果からパテントトロル的な著作権侵害訴訟が多発する傾向になっているようだ。