欧米中の注目経済指標:10-12月期中国GDP成長率は前年比+6%の予想
2020年1月11日 14:37
*14:37JST 欧米中の注目経済指標:10-12月期中国GDP成長率は前年比+6%の予想
1月13日−17日週に発表予定の主要経済指標の見通しについては以下の通り
■14日(火)午後10時30分発表予定
○(米)12月消費者物価コア指数-予想は前年比+2.3%
参考となる11月実績は前年比+2.3%。家賃、医療ケアのコスト上昇が全体の指数を押し上げた。12月については、労働市場の逼迫や関税引き上げの影響があるものの、一部項目の上昇率は鈍化する可能性があるため、全体的には11月と同水準のインフレ率にとどまる見込み。
■15日(水)午後7時発表予定
○(欧)11月ユーロ圏鉱工業生産-予想は前月比+0.4%
参考となる10月実績は前月比-0.5%。資本財の生産減少を受けて低下。11月については資本財、耐久財の生産水準がやや回復するとみられており、鉱工業生産は前月比で増加する可能性が高いとみられる。
■16日(木)午後10時30分発表予定
○(米)12月小売売上高-予想は前月比+0.3%
参考となる11月実績は前月比+0.2%で市場予想を下回った。自動車とガソリン、建材、食品サービスを除いたコア指数は前月比+0.1%。雇用情勢は悪くないものの、個人消費は伸び悩んでいることを示唆する結果となった。12月については、良好な雇用情勢を反映して多少の持ち直しが期待されているものの、伸び率は11月実績をやや上回る程度にとどまる見込み。
■17日(金)午前11時発表予定
○(中)10-12月期国内総生産-予想は前年比+6.0%
参考となる7-9月期の実績値は前年比+6.0%にとどまり、1992年以降で最低の伸びにとどまった。米中貿易摩擦の長期化などが成長率鈍化の要因とみられる。10-12月期については、工業生産や固定資産投資の伸び率は特に変わっていないことから、成長率は7-9月期と同水準にとどまる可能性がある。
○その他の主な経済指標の発表予定
・14日(火):(中)12月貿易収支
・15日(水):(欧)11月ユーロ圏貿易収支、(米)12月生産者物価指数
・16日(木):(米)11月企業在庫、(米)11月対米証券投資状況
・17日(金):(欧)11月ユーロ圏経常収支、(米)12月住宅着工件数、(米)12月鉱工業生産、(米)1月ミシガン大学消費者信頼感指数《FA》