Apple、iPhoneをクラシックiPod風にするアプリをApp Storeから削除
2019年12月21日 19:31
iPhoneの画面をクラシックiPod風にできるとして注目を集めたミュージックプレイヤーアプリ「Rewound」がApp Storeから削除された(Mediumの記事、The Vergeの記事、Mac Rumorsの記事、SlashGearの記事)。
Rewoundはクリックホイールのようなアプリアイコンを使用しているが、アプリ本体のクリックホイール部分はデフォルトで操作ボタンのみが配置されており、ユーザーがスキンをダウンロードして適用する仕組みになっている。削除前のバージョンはApple Musicライブラリにのみ対応していたが、Spotifyに対応する計画も示されていた。
このような仕組みにすることでApp Store Reviewガイドライン5.2.5「既存のApple製品、既存のインターフェイス(Finderなど)、既存のApp(App Store、iTunes Store、メッセージなど)、Appleの既存広告などとの混同を招くような、類似したAppを開発することは許可されません」に違反しないと開発者は考えていたようだが、Appleの見解は違っていたようだ。
Appleは削除の理由として、iPodのデザインをコピーしたことや、Apple製品と混同することを挙げたという。また、Apple Musicの利用に課金することも削除理由に挙げたそうだ。こちらはガイドライン3.2.2(ii)や4.5.2に相当するとみられるが、Rewoundはアプリ内購入のあるApple Musicライブラリ用ミュージックプレイヤーとしてAppleの審査を通っていた。
開発者はこれを受けてRewoundをWebアプリおよびAndroidアプリとして公開するための資金調達キャンペーンをGoFundMeで開始した。
なお、Rewoundとは別の開発者がクリックホイールとCoverFlowを備えるiOS向けミュージックプレイヤーを開発していることも話題になっていたが、開発者のElvin Hu氏はTestFlightでiPodに似たアプリは公開できないようだとツイートしている。