副業で稼ぎたい、という人に必要な考え方

2019年12月19日 07:13

 新しい稼ぎ方の手段として近頃注目を浴びている「副業」だが、本当に稼ぐことのできる方法を選択できている人は多くない。目先の稼ぎだけを追いかけてしまったり、「経験・スキルのための副業」と「稼ぐための副業」を混ぜて考えてしまう人が多くいる。本コラムでは、ここをしっかりと切り離して「稼ぐための副業」について考えていきたい。

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■「稼ぐための副業」に必要な考え方は

 あくまでも「稼ぐ」という点に重きを置く場合、次のことを考えてはならない。

(1)時間の切り売りをするような仕事

 これは言い方を変えると「労働集約型の副業」である。会社員は本業があるため、空いたわずかな時間で副業を行う必要がある。本来は休息にあてるべき時間を割いて行っているため、無茶をしてしまうと生活に支障が出てしまう。

 だからこそ時間効率という部分を第1に考えなければならない。そうすると、時間単価で働くスタイルは「稼ぐための副業」には合わない働き方となる。

(2)スキルや経験を一緒に身につけていく副業

 副業の良さとして「今までできなかったことや学んでみたかったことにチャレンジできる」という点がある。これ自体は大変良い点で、副業をやるきっかけや挑戦する方向性を決めるのにぴったりだといえる。

 しかし「稼ぐための副業」という点では、この考えを一度置いておかないといけない。本当に稼ぎたいと思うのであれば、学びやスキルよりも稼ぐ効率を考える必要がある。自分で実行する時間は見方によっては「学びの時間」になるが、一方で「稼ぐためにかかった浪費時間」にもなる。

 本当に稼ぐことに注力するのであれば、自分にできないことは単価ができる限り低い他人へ外注するのが、最も効率が良い。自分の新たな経験・スキル以上に稼ぐための時間の使い方を意識する必要があるのだ。

 以上のように「稼ぐための副業」を考える場合、労働者の考え方から投資家・起業家の考え方に寄っていく必要がある。これらのマインドチェンジができる人こそ、副業でも成功できる人だといえるだろう。(記事:後藤遼太・記事一覧を見る

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