6割超が大豆食品を意識して飲食、味噌の人気が上昇 マイボイスコム調査
2019年12月18日 21:43
マイボイスコムの調査によると、大豆食品に関心のある人がやや減る傾向にあるものの、納豆やとうふなど意識して大豆食品を取り入れている人は6割を超えていることが分かった。
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■大豆食品に関心があるのは7割超
16日、ネットリサーチサービスなどを提供するマイボイスコムが「大豆食品に関するアンケート調査」の結果を発表した。これは10代から70代の男女1万156人を対象としてインターネット調査を行なったもので、2016年12月に次いで6回目。
大豆食品に関心があるかを尋ねたところ、「非情に関心がある」が22.2%、「やや関心がある」が49.7%となり合わせて7割超の人が関心をもっていた。一方で「あまり関心がない」が20.6%、「まったく関心がない」が7.5%だった。
■「関心がある」は減少傾向
第1回(2005年)調査では、「非常に関心がある」は28.8%、「やや関心がある」は55.2%となり、関心がある層は8割を超えていた。それ以降、関心がある層は減る傾向にあり、「非常に関心がある」こそ第3回(2010年)調査の20.1%からわずかに増えているものの、「あまり関心がない」と「まったく関心がない」と答えた層は合わせて3割に近づきつつある。
■意識して食事に取り入れている人は6割超
普段の食事に大豆食品を取り入れるよう意識しているかを尋ねたところ、「意識している」は19.5%、「まあ意識している」は43.0%、「あまり意識していない」は25.8%、「意識していない」は10.9%だった(無回答0.8%)。「意識している」と「まあ意識している」と答えたのは女性や高年代層に多く、女性の50~70代では7割を超えていた。
■納豆ととうふがツートップ
意識して取り入れている大豆食品を具体的に尋ねたところ、最も多かったのは「納豆」の62.1%。過去の調査でもコンスタントに6割を超えている。2位は「とうふ」の59.1%。こちらも納豆にはやや及ばないものの、過去の調査でも50%台の後半から60%超と高い数字を示している。
次いで、「味噌」が33.5%、「油揚げ類」が22.2%、「豆乳」が19.8%、「もやし」が19.2%となっている。味噌は第3回(2010年)調査では28.1%だったが、毎回数%ずつ伸びている。一方で、「油揚げ類」や「もやし」はここ数回で微減の傾向にある。
■「原産国」「遺伝子組み換え」の重視は減少傾向
大豆食品の購入時に気になることを尋ねたところ、最も多かったのは「味」の43.5%。第3回(2010年)調査では38.0%と1位ではなかったものの、以後は数字を伸ばして今回調査で始めてトップとなった。ただし前回の第5回(2016年)調査の44.4%から、わずかに数字を下げている。
2位は「原産国(国産かどうか)」で43.2%。こちらは第3回調査では53.4%と半数を超えていた。ただし以後の調査を重ねるごとに数字を減らし、今回調査で2位に落ちている。同じ2位として「価格」も43.2%だった。こちらも過去調査から数字を上げているものの、前回調査の43.3%からわずかに減少した。
4位以下は「遺伝子組み換えかどうか」が26.2%、「消費期限、製造年月日」が23.2%、「添加物の有無」が18.7%となっており、いずれも過去の調査から減少する傾向が多く見られる。(記事:県田勢・記事一覧を見る)