国立新美術館で「古典×現代2020ー時空を超える日本のアート」
2019年12月16日 18:30
展覧会「古典×現代2020ー時空を超える日本のアート」が、2020年3月11日(水)から6月1日(月)まで、東京・六本木の国立新美術館にて開催される。
■古典×現代作品で迫る日本美術の“豊かさ”
「古典×現代2020ー時空を超える日本のアート」は、日本の古い時代の美術と現代美術を合わせて紹介することで、日本美術の豊かさと魅力を新しい視点から探る展覧会だ。
■古典と現代の作品計8組
会場では、葛飾北斎や尾形乾山、伊藤若冲といった江戸時代以前の巨匠による作品を、しりあがり寿、皆川明、河内倫子といった現代日本を代表するクリエイターの作品と組み合わせた8組を展示。中には、横尾忠則や菅木志雄らの作品も登場する。世界観や主題、造形、制作方法など、時代を超えた共通点を探る。
光をあてるのは“古き”と“新しき”の共通点だけではない。北斎を代表する〈冨嶽三十六景〉をもとに、ユーモアや社会批評的な視点を加えて再解釈したしりあがり寿の〈ちょっとおかしなほぼ三十六景〉など、インスピレーションやパロディを通して、過去の美術に現代的な息吹を注ぐ作家たちの姿にも焦点を当てる。
■デザインや陶芸など幅広く紹介
また本展では、狭い意味での美術に限らず、多彩な分野に目を向け、日本の創造性の豊かさを横断的に紹介。近世以前からは、仙厓義梵の墨絵《円相図》や若冲の鮮やかな花鳥画《鳥禽図》といった絵画だけでなく、尾形乾山の装飾的な陶芸や、江戸時代の僧・円空が手掛けた木彫りの仏像などを展示する。
一方現代のクリエイターは、ミナ ペルホネン(minä perhonen)のデザイナー・皆川明や、日本の新国立競技場コンペで出した“古墳スタジアム案”などで知られる建築家・田根剛をはじめ、美術だけでなく建築やデザインの領域からも選出されている。
■新作やインスタレーションも
そうした現代のクリエイターが生み出す、新作や新しいインスタレーションにも注目。破天荒で大胆な作風で知られる江戸時代の絵師・曾我蕭白に着想を得た新作を出品する横尾忠則をはじめ、古典作品に多彩なかたちで応答する現代作家の世界に触れることができる。
■展覧会概要
展覧会「古典×現代2020ー時空を超える日本のアート」
会期:2020年3月11日(水)〜6月1日(月)
休館日:毎週火曜日(ただし、5月5日(火・祝)は開館)、5月7日(木)
開館時間:10:00〜18:00(毎週金・土曜日は20:00まで。また5月30日(土)は「六本木アートナイト2020」開催にともない22:00まで) ※入場は閉館の30分前まで
会場:国立新美術館 企画展示室2E
住所:東京都港区六本木7-22-2
観覧料:一般 1,700円(1,500円)、大学生 1,100円(900円)、高校生 700円(500円)、中学生以下 無料
※( )内は前売券および20名以上の団体券
※障害者手帳を持参の方(付添1名を含む)は入場無料
※前売券の販売期間は1月10日(金)〜3月10日(火)。ただし、国立新美術館では3月9日(月)までの販売。
※都合により掲載作品が出品できない場合あり
※会期中、一部作品の展示替えあり
【問い合わせ先】
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)