アニメ映画『鹿の王』上橋菜穂子のファンタジー小説を安藤雅司監督・岸本卓脚本で映像化
2019年12月13日 18:45
「精霊の守り人」シリーズの作家・上橋菜穂子による、2015年本屋大賞受賞小説『鹿の王』がアニメ映画化。『君の名は。』の作画監督を務めた安藤雅司が初監督、「ハイキュー!!」シリーズでも知られる岸本卓が脚本を務め、2020年9月18日(金)に全国公開となる。
■2015年本屋大賞受賞作、ファンタジー小説「鹿の王」がアニメ映画化
「小さなノーベル賞」と言われる「国際アンデルセン賞<作家賞>」を2014年に受賞した「精霊の守り人」シリーズをはじめ、数多くの作品を手掛けてきた作家、上橋菜穂子。そんな彼女の新たな代表作であり、2015年の本屋大賞に輝いた作品が、今回映画化される小説「鹿の王」だ。同作は、シリーズ累計190万部を突破した人気作で映像化が望まれていながら、壮大かつ複雑な世界観がゆえに映像化は不可能とも言われていた。
「鹿の王」で描かれるのは、強大な帝国が支配する世界を舞台に、謎の病から生き延び、過酷な運命に立ち向かいながら旅を続ける血の繋がらない父と娘、そしてその病から多くの命を救おうとする医術師の“絆”と“出会い”の物語。緻密な医療サスペンスと感動のストーリーを組み込んだ、唯一無二の冒険ファンタジーだ。
■Production I.G制作、日本を代表する3人のアニメーターが集結
この壮大な世界をアニメ映画で実現するため、立ち上がったのは「PSYCHO-PASS サイコパス」や「黒子のバスケ」、「ハイキュー!!」といった人気テレビアニメ、『蒼穹のファフナー THE BEYOND』などの人気アニメ映画を世に送り出してきた制作スタジオ「Production I.G」。
原作者である上橋も「Production I.Gさんが制作なさると聞いて安堵しました。I.Gさんなら原作に囚われ過ぎず、アニメとして面白い映画を創ってくださるでしょう。」と期待のコメントを寄せている。
また、安藤雅司をはじめ日本を代表する3人のアニメーターが、今回の映画化に向けて動き出した。
■『もののけ姫』『君の名は。』の作画監督、安藤雅司が初監督
監督を務める安藤雅司は、25歳の若さでスタジオジブリ制作の映画『もののけ姫』で作画監督を担当し、その後『千と千尋の神隠し』、新海誠監督作品『君の名は。』でも作画監督を務めた。邦画の歴代興行収入上位4作品のうち3作が、安藤の携わった作品だ。映画『鹿の王』は、初監督を務めるだけでなく、キャラクターデザイン、作画監督も同時に担当する。
■「ハイキュー!!」シリーズの岸本卓が脚本
共同監督として共に映画を作り上げていくのは、『千と千尋の神隠し』では監督助手を、『伏 鉄砲娘の捕物帳』で映画初監督を務めた宮地昌幸。脚本は「ハイキュー!!」シリーズや「僕だけがいない街」など、話題作を数多く手がける脚本家・岸本卓が担当する。
■ストーリー
強大な帝国にのまれていく故郷を守るために戦う戦士団<独角(どっかく)>。その頭であったヴァンは、奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われていた。
ある夜、ひと群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。その隙に逃げ出したヴァンは幼い少女を助け、育てることに。
一方、移住民だけが罹ると噂される病が広がる王幡領では、医術師ホッサルが懸命に、その治療法を探していた。
感染から生き残った男と、命を救うため奔走する医師。過酷な運命に立ち向かう人々の“絆”の物語。
【詳細】
鹿の王
公開日:2020年9月18日(金)全国公開
制作スタジオ:Production I.G
配給:東宝
製作:「鹿の王」製作委員会
©2020「鹿の王」製作委員会