初心者の英語上達のカギは音読にあり 効果的な方法とは?
2019年12月12日 16:19
英語を身に付けるには地道な練習しかない。とはいえ、それだけでは初心者にとって何から手をつければよいか迷ってしまうこともあるため、ここでは、英語学習の初期にぜひ取り入れたい音読を紹介する。
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■ほとんどの人は圧倒的に音読の量が足りていない
英語の上達とは、英語の意味や文の構造が頭から自然に理解できて、自分でもそれを自由に運用できるようになるということだ。音読はそのための効果的なトレーニングと言ってよいだろう。
こう言うと、「すでに音読ぐらいやっている」という人も多いのではないだろうか。それなのに英語の上達が感じられないとしたら、それは、音読の回数が圧倒的に足りていないと言わざるを得ない。
音読というと、よくあるのが2~3回、多くても5~6回程度繰り返し読んでおしまいにするというパターンだ。しかし、音読で効果を得るには、同じ文章を何十回も何百回も繰り返し読まなければならない。英文を血肉化するには、一つの文章につき最低でも30回の音読が必要だろう。
■音読の効果を加速させるリピーティングとシャドーイング
同じ文章を何十回も何百回も読むのは確かに退屈だ。そこでおすすめしたいのが、音読の練習に、音声素材を使ったリピーティングとシャドーイングのトレーニングを加える方法である。
リピーティングとは、聴いたままの英語を何も見ずに自分の口で繰り返すことを言う。何も見ないで繰り返すわけだから、当然聴いた英語をその間記憶していなければならない。初めは難しいが、最初は短い文章単位で始めて、何度も繰り返しチャレンジしているうちに必ずできるようになる。
シャドーイングとは、聴こえる英語の後を影のように付いて、自分でも真似て英語を口に出す方法だ。聴こえる英語をそっくり真似て口に出す練習のため、自然な英語の発音やイントネーションが磨かれる。とても集中力を必要とする練習なので長時間続けるのは難しいが、シャドーイングがスラスラできるようになると、意味の理解だけでなくリスニング能力も飛躍的に高まるだろう。
■意味のわかる文章を音読する
リピーティングとシャドーイングを取り入れた音読だけでも、初心者レベルからTOEIC700~800点レベルに到達することは難しくないだろう。ただし、音読に使う素材は、事前に徹底的に調べて隅々まで意味が理解でき、文構造がわかるようにしておく必要がある。意味もわからない英文を闇雲に音読しても効果はない。
それと、正しい発音で音読することも大切だ。音声を聴かずに自分流の発音で何度音読しようとも、間違った発音が強化されるだけに終わる。必ず音声のある素材を用意して、聴こえてくる英語をそっくりそのまま真似るつもりで音読しよう。これを続けることができれば、1日30分程度のトレーニングでも数カ月以内には効果が感じられるだろう。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)