ブロードリンクを9カ月指名停止 防衛省措置

2019年12月11日 09:36

 河野太郎防衛大臣は10日の記者会見で、神奈川県の行政文書がブロードリンク社の元社員によるハードディスクの不正持ち出し、オークションでの不正転売で情報が不正流出した問題に絡んで、防衛省も同社と契約を結んでいたことから「現状の管理体制では取引先としてふさわしくない」と判断。「9日付けで同社を9か月間の指名停止にした」と発表した。

 河野大臣は「3年くらい前から物が流出しているということだったので、平成28年度まで遡って調査を行った。その結果、平成28年度以降のブロードリンク社との使用済みパソコン売払い等の契約は、直接契約で11件、580万円相当だった」と説明。

そのうえで、河野大臣は「全てのこうした契約について、ハードディスクを破壊し、あるいは、取り外した上で引き渡されたということを確認しており、現在のところ、情報流出その他に関する被害は報告されていない」と述べた。

 ブロードリンク社の榊彰一社長は流出事件を受け、再発防止策を実施後、社長を引責辞任するとしている。また営業活動を1か月間停止するとした。

 また10日から同社はHPでネットオークションなどを通して2016年2月15日~19年12月3日までに出品販売者「高橋雄一」(容疑者)からハードディスクやSSD、SDカード、USBメモリ、スマートフォン、タブレット(充電器、ケーブル類は除く)を購入した人に連絡を要請、購入対象者からの通報を受ける専用フリーダイヤル(0120-999-192、平日9時から18時まで)を開設し、協力を求めている。(編集担当:森高龍二)

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