電子タバコ製品使用に関連付けられた肺損傷、米50州すべてで症例報告
2019年12月9日 07:48
米疾病予防センター(CDC)は5日、電子タバコ製品使用に関連付けられた肺損傷(EVALI)の症例数を更新した(プレスリリース、 更新情報)。
今回のデータは12月3日時点(ニュースリリースなどには12月4日時点と記載されているが、症例数・死者数は同数)のもの。これまで症例が報告されていなかったアラスカ州の症例が追加されており、50州すべてで症例が報告されたことになる。このほか症例が報告されているのは首都ワシントンおよびプエルトリコ、米領バージン諸島となる。プエルトリコは11月13日時点の更新情報で追加されていた。
11月最終週は感謝祭の休日で更新情報が発表されず、今回は2週間ぶりの更新となるが、症例数は前回11月20日時点の2,290件から1件増の2,291件にとどまる。これは今回から入院を伴わないEVALI症例175件を除外したためだという。その理由としてCDCでは、EVALI患者の症状がインフルエンザなど他の呼吸器疾患と似ており識別が難しいこと、インフルエンザが流行する時期には患者数が増えて症例報告が困難になることを挙げている。EVALIによる死者数は1名増加し、25州で合計48名となった。