リスク回避的な取引再拡大の可能性残る

2019年12月5日 14:19


*14:19JST リスク回避的な取引再拡大の可能性残る
 4日のニューヨーク市場では、トランプ米大統領が中国との通商協議について「協議は極めて順調に進捗している。どうなるか様子を見たい」と述べたことから、米国株式は反発し、米長期金利は上昇した。3日時点でトランプ大統領は「中国との通商交渉合意に期限はない」、「来年11月の大統領選挙後まで待った方が良いかもしれない」と述べており、米中通商協議の停滞に対する警戒感が広がっていた。

 市場関係者の間からは「第1段階の合意に盛り込む関税撤廃の規模で米中両国は協議を続けているが、追加関税の発動が回避されることが決まったわけではない」との声が聞かれている。米中対立の長期化に対する市場の警戒感は消えていないことから、リスク回避的な取引が再び拡大する可能性は残されているとみられる。《MK》

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