Windows 10の無償アップグレード提供はまだ終了していない?

2019年12月4日 09:12

 headless曰く、

 MicrosoftはWindows 7/8.1に対するWindows 10の無償アップグレード提供を終了したと説明しているが、インストールメディアを使用した無償アップグレードをブロックするといった措置を特に行っていないという話が出ている(gHacksBetaNewsWindows LatestSoftpedia)。

 Windows 10の無償アップグレードキャンペーンは2016年7月29日に終了し、ユーザー支援技術利用者向けの無償アップグレード提供も2018年1月16日で終了した。しかしgHacksが試したところ、その後もインプレースアップグレードを実行すればWindows 10の有効なプロダクトキーを要求されることもなくライセンス認証が完了する状態が続いていたという。

 これについてWindows 10発売前からMicrosoftで働いているというRedditユーザーのコメントによれば、当時Windows and Device Groupを率いていたテリー・マイヤーソン氏はアップグレード件数を増やすことに注力しており、Windowsのライセンス収入がMicrosoftにとって主要な収入源ではなくなっていることもあって抜け穴の存在を気にしていなかったそうだ。別のRedditユーザーはライセンス認証が完了しても合法的なライセンスを所有していることにはならないと指摘するが、元のコメントではWindows 10のEULAにそのような行為を禁止する条項がないことにも言及している。

 Microsoft従業員を名乗るRedditユーザーの主張が事実かどうかは確認されていないものの、また別のRedditユーザーからは数か月前にも無償アップグレードが可能だったと報告されている。元のコメントでは大量に無償アップグレードが実行された場合には対策が行われる可能性も指摘しているが、Windows 7のサポート終了を前に無償アップグレードをブロックする可能性は低いとの見方をgHacksは示している。

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