パナソニック、半導体事業をWinbond傘下のNuvotonに売却へ

2019年12月1日 23:34

パナソニックと台湾・Nuvotonは11月28日、パナソニックセミコンダクターソリューションズ(PSCS)を中心としたパナソニックの半導体事業をNuvotonが買収することで合意に達したことを発表した(パナソニックのプレスリリースNuvotonのプレスリリースDIGITIMESの記事)。

パナソニックの半導体事業は空間認識技術と電池応用技術に注力して事業成長を目指す一方、国内外拠点の統廃合や事業譲渡などによるリスク低減と競争力強化に取り組んできたという。しかし、競合他社の勢力拡大や業界再編の進行など競争が激しくなる中、事業の成長拡大にはNuvotonによる事業運営が最善と判断したとのこと。NuvotonはWinbond傘下の半導体企業で、買収による世界的な半導体産業における存在感の増加や流通チャネル拡大、研究開発力強化、知的財産の拡大などを期待しているようだ。

パナソニックでは譲渡前に事業再編を行い、パナソニックデバイスシステムテクノおよびパナソニックデバイスエンジニアリングの全株式や、半導体事業関連の知的財産権などをPSCSに承継させたうえで、PSCSの全株式を新たに設立するPSCS持株会社に承継させる。NuvotonはPSCS持株会社の全株式を現金で買収する。DIGITIMESによると買収総額は2億5千万米ドルだという。買収は規制当局の承認や慣習的な取引完了条件等を前提とし、2020年6月に完了する見通しとのことだ。

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