Oxford Dictionariesが選ぶ2019年を代表する言葉は「climate emergency」
2019年11月27日 09:22
headless曰く、
Oxford Dictionariesは21日、「climate emergency」を2019年を代表する言葉「Word of the Year 2019」として発表した(ニュースリリース、Mashable)。
climate emergencyは「気候変動を抑制・停止させるため、および気候変動による復元不可能な環境被害を避けるために緊急の行動が必要な状況」と定義されている。Oxford Corpusによると、このフレーズは今年に入って使用例が急増しており、9月には前年の100倍以上に増加したという。また、2018年の「emergency(非常事態)」は「health」「hospital」「family」のように個人的な状況を表す単語と組み合わせて使われることが多かったが、2019年にはclimate emergencyが2位以下に大きな差をつけて最多となり、healthと組み合わせた語句の3倍の頻度で使われていたとのこと。「state of emergency(非常事態宣言)」のように社会的な非常事態を指して使われることもあるが、「climate」との組み合わせは新しい使い方となる。
このほか、最終選考に残った言葉は以下の通り。2019年を代表する言葉に「climate strike」を選んだCollins Dictionaryの最終選考にはさまざまなカテゴリーの言葉が残っていたのとは異なり、Oxford Dictionariesでは最終選考に残った言葉も地球環境に関連するものばかりとなっている。
climate action:個人や組織、政府が二酸化炭素やその他の温室効果ガスの排出量を減らす・影響を弱めることで、地球温暖化を抑制するための行動 climate crisis:非常に危険で復元不可能な気候変動の脅威がある状況 climate denial:気候変動が人類の活動により引き起こされることを否定すること、または気候変動が人類の繁栄や文明への重大な脅威になることを否定すること eco-anxiety:人間の活動や気候変動が引き起こす現在および将来の環境への被害を極端に心配すること ecocide:故意または不注意な人間の活動で自然環境を破壊すること。eco+cide extinction:動植物が絶滅すること flight shame:温室効果ガスやその他の大気汚染物質を排出する航空機での移動が不本意なこと、不快なこと global heating:気候変動の深刻さを示すため、地球温暖化(global warming)を置き換えて使われる言葉 net-zero:温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするという目標 plant-based:植物性原料を主に使用した食品