オーストラリアの電力会社、送電線が原因の山火事は技術で防げると主張

2019年11月16日 15:51

 Anonymous Coward曰く、

 米カリフォルニア州の電力会社PG&Eは、大規模な山火事対応のため計画停電を開始した。しかし、オーストラリア企業が同様の問題に対処すべく開発した技術「Rapid Earth Fault Current Limiter(REFCL)」を使用すれば、こうした計画停電の必要性を減らすことができるという。この技術は10年前にオーストラリアのビクトリア州で発生した山火事の対策のために開発されたものだそうだ。

 2017年、カリフォルニア州では大規模な山火事が複数発生したが、その原因の1つとしてPG&Eの送電網が挙げられている。電線が木や地面に接触することで山火事が誘発されるとされているが、REFCLはそういった場合に即座に電線の電圧を下げるというシステムで、たとえば22kVの送電線においては、わずか40ミリ秒(ms)で電圧を100Vにまで下げることができるという。

 オーストラリアIND Technologyの会長であるトニーマルクセン教授は、「85ミリ秒以内に(電圧の低下が)実行できれば、火災は発生しません」と話している(IEEE SpectrumSlashdot)。

関連記事

最新記事