ビル・ゲイツ、独禁法違反訴訟なければWindows Mobile携帯普及していたと

2019年11月10日 20:27

Microsoft共同創業者のビル・ゲイツ氏がThe New York Times主催のDealBookカンファレンスに出演し、米国での独占禁止法違反訴訟がなければ今頃はみんなAndroidではなくWindows Mobileの携帯電話を使用していただろうという考えを示した(CNBCの記事The Vergeの記事Windows Centralの記事On MSFTの記事)。

対談相手のアンドリュー・ロス・ソーキン氏から2020年米大統領選に向けた議論の中で民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員が主張する巨大テクノロジー企業の分割論について意見を求められたゲイツ氏は、企業分割で競争が活発になるとは思わないとの見方を示す。過去にMicrosoftが直面した独占禁止法違反訴訟について、消費者のためにならないことだと述べ、訴訟がなければWindows Mobileの開発に力を注ぐことができ、よりよいものが作れたはずだと主張。Motorolaはあと一歩でWindows Mobileを採用するところだったが、訴訟のせいで完成が3か月遅れ、機会を逃してしまったという。そして今では誰もWindows Mobileのことなど知らないと語り、会場の笑いを誘った。訴訟に深くかかわったせいでゲイツ氏が一線を退く時期も早まることになったが、そのおかげで財団の仕事に注力できるようになり、個人的には悪いことばかりではなかったとのことだ。 

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