Google Pixel 4のリアカメラ、DxOMark MobileでPixel 3を10点上回る
2019年10月27日 19:00
スマートフォンのリアカメラを評価するDxOMark Mobile(Camera)で、Google Pixel 4がPixel 3を10点上回るスコアを獲得している(Google Pixel 4 camera review、 Google Pixel 4 front camera review)。
Pixel 3のリアカメラが12.2メガピクセルのシングルカメラ構成だったのに対し、Pixel 4では16メガピクセルの望遠(2x)カメラを追加したデュアルカメラ構成となっている。その結果、写真のテスト項目ではZoomでPixel 3を34点上回る81点、Bokehで10点上回る60点を獲得。そのほかのテスト項目でPixel 3との差は1桁にとどまり、Texture(70点)では1点下回ったものの、写真のサブスコアはPixel 3を14点上回る117点を獲得した。Pixel 4は超広角レンズを搭載しないため、Wideは評価なしとなっている。
動画のテスト項目ではExposure(87点)/Texture(61点)/Stabilization(94点)でPixel 3と同点、そのほかのテスト項目も1桁の差となっている。動画のサブスコアはPixel 3を3点上回る101点で、1位にSamsung Galaxy Note10+ 5Gと並んだ。トータルのスコアは112点となり、Huawei Mate 20 Proと並ぶ9位となっている。 一方、フロントカメラを評価するDxOMark SelfieのスコアはPixel 3と同点の92点にとどまり、6位に並んだ。写真のテスト項目ではTexture(63点)とFlash(67点)では14点下回る。Focus(78点)/Artifacts(75点)でもそれぞれ8点/9点下回っており、写真のサブスコアはPixel 3を6点下回る93点となった。Pixel 3のフロントカメラはデュアルカメラ(標準+超広角)なのに対し、Pixel 4はシングルカメラ。DxOMark Selfieは超広角撮影のテストを含まないが、シングルカメラ化により深度予測能力が失われ、BokehがPixel 3から後退したと評されている。ただし、グラフではBokehのスコアがPixel 3を5点上回る60点となっており、数字が間違っている可能性もある。Pixel 4がフロントに備えるNIRカメラ(顔認証で使われる)への言及はない。
動画のテスト項目ではNoise(78点)でPixel 3を4点下回り、Texture(64点)で同点となったものの、Stabilization(81点)/Color(80点)でそれぞれで18点/11点上回るなど全体では向上している。動画のサブスコアはPixel 3を8点上回る91点を獲得し、93点で1位に並ぶGalaxy Note 10+ 5GとAsus Zenfone 6(トータルのスコアでは1位と2位)に次ぐ好成績となった。
なお、Samsung Galaxy Note10+のリアカメラテスト結果も公開されている。通信機能の違いを除けば既にテスト結果が公開されているGalaxy Note10+ 5Gと同じものであり、トータルのスコア(117点)や写真のサブスコア(126点)は同点だ。しかし、いくつかのテスト項目では若干の差がみられ、動画のサブスコア(98点)はNote10+ 5Gを3点下回っている。具体的にはNightモードでわずかに改善がみられる(Nightのスコアは同点の59点)一方、超広角がやや狭くなり(WideのスコアはNote10+ 5Gを2点下回る40点)、よりはっきりしたリンギングが発生(ArtifactsのスコアはNote10+ 5Gを1点下回る77点)しているとのこと。このような違いが出た原因として、Note10+のファームウェアがNote10+ 5Gをテストした時点のファームウェアよりも新しいためではないかとDxOMarkは推測している。