ランサムウェア被害者が攻撃者のDBハック、約3千人分の復号化キー公開
2019年10月10日 19:14
ランサムウェアの被害にあったとある開発者が、そのランサムウェアを使って脅迫してきたサイバー犯罪者ののサーバーを攻撃し、暗号化されたファイルを復号するための鍵を奪取して公開したそうだ(ZDNet)。
問題のランサムウェアは台湾・QNAP製のNASを狙ったもの。QNAPのNASにはphpMyAdminというサービスがプリインストールされており、これに対しパスワード総当たり攻撃を行うことで権限を奪取し、ファイルを暗号した上で復号のためには金銭を支払えと脅迫するという。
この攻撃による被害を受けたドイツのソフトウェア開発者、Tobias Frömel氏は、攻撃者に金銭を支払って暗号化されたデータの解除を求めると同時にランサムウェアの分析を行い、そのデータベースから見つけ出した復号に必要な鍵データを公開した。
なお、このような行為に対しては違法ではないかとの懸念があり、セキュリティ研究者らはもしこのようなことをする場合は法執行機関と協力して行うべきと指摘している。