米国での電子タバコ使用に関連する可能性ある肺疾患、症例が1000件超える

2019年10月5日 21:59

米疾病予防センター(CDC)は3日、電子タバコ使用に関連する肺疾患の更新情報を発表した。

電子タバコ使用に関連する可能性のある肺疾患の症例数は1週間で275件増加し、10月1日時点で1,080件となった。これまで症例が報告されていなかったアラバマ州とロードアイランド州でも症例が追加され、州単位でカウント対象の症例報告がないのはアラスカ州とニューハンプシャー州のみ。合計48州と米領バージン諸島で症例が報告されている。患者のおよそ70%は男性で、およそ80%が35歳未満。20歳以下が37%を占める。

電子タバコ使用に関連する肺疾患による死者は、アラバマ・デラウェア・ネブラスカ・ニュージャージー・バージニアで新たに各1名が確認され、オレゴンでは1名増加して2名となっており、合計6名増加して15州で18名となっている。死亡した患者の年齢は27歳~71歳で、中央値は49.5歳だという。現在調査中の症例もあり、死者の数は今後さらに増加するとみられる。

患者の多くはテトラヒドロカンナビノール(THC)を含む製品を使用したことがあると回答しており、THCが症例増加に一役買っているとみられる。ただし、すべての症例に結びつけられた単一の製品や物質は確認されていない。肺疾患の原因は電子タバコ使用による化学物質曝露と考えられているが、化学物質の種類も特定されていないとのことだ。

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