カカオ果実全体を使用したチョコレートが登場
2019年10月3日 18:33
headless曰く、
Barry Callebautは9月27日、カカオ果実全体を原料とする「WholeFruit」チョコレートを発表した(特設サイト、プレスリリース、日本語版プレスリリースPDF、FOODBEAST)。
従来のチョコレートではカカオ果実から取り出した種子(カカオ豆)のみを原料にしており、カカオ果実の70%は廃棄されている。WholeFruitは果肉(パルプ)や果汁も活用して廃棄物を減らす一方で、一般的なダークチョコレート/ミルクチョコレートと比べて糖分は40%以上少なく、食物繊維は90%以上、タンパク質は25%以上多くなるという。ダークチョコレートタイプの「WholeFruit Bold」の原料は糖分も含めて(カカオの果肉は甘いそうだ)カカオ果実100%のフルーティーなチョコレート。ミルクチョコレートタイプの「WholeFruit Velvety」はミルクが加わって滑らかな食感となる。
WholeFruitはBarry Callebautが提案するカカオ果実を使用した飲食物の新カテゴリー「Cacaofruit Experience」の一つであり、米国・南米・アジアでは2020年5月までに、欧州では2020年半ばまたは2022年までにショコラティエ・パティシエなどのプロフェッショナル向け市場へ投入されるそうだ。消費者向けブランドではMondelēz Internationalが新ブランド「CaPao」を立ち上げ、カカオ果実を使用した2種類のスナック菓子を米国・ロサンゼルスで試験的に販売しているが、新タイプチョコレートの消費者向けブランド製品が店頭に出回る時期としては2021年を見込んでいるようだ。