ファイターズ、新球場を保有・運営する新会社設立 日本ハム、電通と
2019年10月3日 09:51
プロ野球の北海道日本ハムファイターズ(札幌市豊平区)と日本ハム(大阪市北区)、電通(東京都港区)の3社は2日、2023年にオープン予定のファイターズの新本拠地「北海道ボールパーク(仮称)」を保有・運営する新会社、「ファイターズ スポーツ&エンターテイメント」を設立したと発表した。同社は球場運営のほか、野球興行など球団の事業部門も管轄。球団はチームの運営と強化に専念する。
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新会社は、札幌市豊平区の球団事務所に本社を置き、3社が201億円を出資して設立。出資比率は球団が40.8%、親会社の日本ハムが39.3%、電通が19.9%。社長は、球団の川村浩二社長が兼務する。
日本ハムファイターズは現在、札幌ドームを本拠地としているが、2018年11月に札幌市に近い北広島市で新球場を建設すると発表。現在、来年春の着工に向けて準備を進めている。
新球場の北海道ボールパークは、日本で初めてとなる開閉式屋根の天然芝球場。壁面は全面ガラス張りと、開放的でユニークなデザインとなっている。スタンドの収容人数は約3万5000人。
また、球場周辺にもキャンプ場や、湖でのカヌーや釣りなどができるエリア、温泉施設、コンサートができるアリーナ、ホテルなどを整備。野球観戦以外でも市民や観光客が楽しめるようにするという。このほか、球場の一部も宿泊施設とし、部屋でくつろぎながら野球観戦ができるようになる。建設費用は約600億円。
事業にあたっては、国の民間都市再生整備事業計画の認定を申請しており、認定を受けしだい、民間都市開発推進機構を引受人とする39億円の第三者割当増資を行い、資金を調達する。
川村社長は「2023年のボールパーク開業に向けて、さまざまな協力を得ながら準備を進めてきたが、新会社設立によって、事業が本格的に動き出す。地域のファンのみなさんが愛着と誇りを持てる北海道のシンボルとなる空間を創造する決意で進めていきたい」としている。