消費税増税対策何かする?「準備するつもりはない」が約4割 リクルートライフスタイル
2019年9月23日 10:26
リクルートライフスタイルが消費税増税に関するアンケート結果を発表し、増税に向けて日用品や酒の買いだめをする人やキャッシュバックに向けた対応をする人がいる一方、何も準備をするつもりがない人も4割近くいることが分かった。
【こちらも】消費増税迫る! (3-1) 軽減税率と負担緩和措置、ポイント還元制度の概要
■若い世代の方が節約志向
20日、リクルートライフスタイルが消費税増税への準備に関して消費者アンケートを実施した。調査は首都圏、関西圏、東海圏に住む20~69歳の男女を対象に行われ、サンプル数を補正した8,964件の回答を集計している。
消費税増税に際して今後の節約を考えているかを尋ねたところ、「とても考えている」が24.3%、「少しは考えている」が44.6%、「あまり考えていない」が25.2%、「まったく考えていない」が5.8%だった。「とても考えている」「少しは考えている」は男性より女性が多め。年代別では、高齢者より若い世代の方が多めになっている。
■節約対象は光熱費、衣類、家電・通信費
節約したい対象を具体的に尋ねたところ、光熱費が54.8%で最も多かった。ついで、衣類費(46.0%)、家電・通信費(44.5%)、飲酒費(40.6%)、自動車関連費(39.2%)、美容・リラクゼーション費(38.8%)、書籍・雑誌・新聞費(37.4%)、交際費(36.5%)、食費(36.1%)、住居費(35.5%)、レジャー・趣味費(32.9%)などとなっている。
光熱費は男女ともに全ての年齢層でトップになっている。ただし男性では最も高かった40代でも49.8%と半分に届かなかった一方、女性では50代が65.5%になるなど、全ての年齢層で50%を越えた。他の対象でも押しなべて女性の方が節約を考えている割合が高くなっている。
■増税後に増やしたいレジャー・趣味費
消費税増税後に増やしたい出費を尋ねたところ、レジャー・趣味費が5.0%で最も多かった。ついで、教育・習い事の費用・子育て関連費(3.9%)、交際費(2.2%)、食費(2.0%)、衣類費(1.8%)、美容・リラクゼーション費(1.8%)、書籍・雑誌・新聞費(1.7%)、飲酒費(1.4%)、医療費(1.1%)、住居費(1.0%)などとなっている。
レジャー・趣味費は男性では全ての年齢層で多かったが、女性の40代では教育・習い事の費用・子育て関連費の方が上回った。また、20代・30代の男性では交際費、食費、飲酒費などで増やしたいと考えている人が多めだった。
■増税に対して「準備するつもりがない」人も
消費税増税前にやっておきたいことを尋ねたところ、「日用品の買いだめ」が37.1%で最多。以下、「酒の買いだめ」(20.7%)、「物品(家電・自動車等)の購入」(17.6)、「体験(旅行・レジャー等)をしておく」(6.2)、「外食」(2.5%)などとなった。
また事前の準備に関しては、「キャッシュレス各社のキャンペーン内容等を調べる・検討する」が20.8%、「ポイントが還元されるカードやアプリ等を申し込む」が19.3%、「中小店舗でポイント還元される制度や方法を調べる」が18.9%、「消費税据え置きのテイクアウトやデリバリー用のアプリやWEBサイトを使えるようにする」が10.1%、「家計簿(アプリ含む)を用意する」が4.7%などとなっている。ただし「何も準備するつもりはない」が37.8%あった。
「日用品の買いだめ」「物品(家電・自動車等)の購入」は女性に多く、「酒の買いだめ」が男性が多め。「体験(旅行・レジャー等)をしておく」は20代・30代の女性が高かった。「何も準備するつもりはない」は男性が多く、最も低い20代男性でも39.1%、最も高い60代男性では49.4%にもなっている。(記事:県田勢・記事一覧を見る)