Huawei、Googleサービスを搭載しないスマホ「Mate 30」シリーズ発表
2019年9月21日 13:10
headless曰く、 Huaweiは19日、ドイツ・ミュンヘンで開催した新製品発表会で「Mate 30」シリーズのスマートフォン計5モデルを発表した(プレスリリース、The Verge、VentureBeat、発表会動画)。
今回発表されたモデルは6.62インチ画面(2,340×1,080ピクセル)の「Huawei Mate 30」と6.53インチ画面(2,400×1,176ピクセル)の「Huawei Mate 30 Pro」、5G対応版の「Huawei Mate 30 5G」「Huawei Mate 30 Pro 5G」のほか、RAM/ストレージ容量以外の基本スペックがMate 30 Pro 5Gと共通の「Porche Design Huawei Mate 30 RS」の5種類。いずれもOLEDディスプレイを採用し、プロセッサーは5G対応モデルがKirin 990 5G、非対応モデルがKirin 990となっている。
ポルシェデザインのMate 30 RSを除き、本体デザインはカメラ専用機を意識したものになっており、Appleも真似したMate 20の四角いパネルにリアカメラを配置するデザインから、円形の「Halo Ring」デザインに変更されている。ディスプレイのベゼルはより細く、ノッチはより小さくなり、Mate 30 Pro/Pro 5G/RSは両サイドをほぼ水平位置(88度)まで包み込むHuawei Horizontal Displayを採用している。Mate 30/5Gの本体サイズは76.1mm×160.8mm×8.4mm(背面ガラス仕上げ)/9.2㎜(人工皮革仕上げ)、重量196g、バッテリー容量は4,100mAh。Mate 30 Pro/Pro 5Gの本体サイズは73.1mm×158.1mm×8.8mm(ガラス)/9.5mm(人工皮革)、重量198g、バッテリー容量4,500mAhとなっており、Mate 30 RSは厚みが9.3mmとなっている以外共通だ。
リアカメラはMate 30/5Gではトリプルカメラ(メイン40MP/超広角16MP/望遠8MP)、Mate 30 Pro/Pro 5G/RSではクワッドカメラ(メイン40MP/超広角40MP/望遠8MP/深度)で、いずれも光学3倍ズーム、ハイブリッド5倍ズーム、デジタル30倍ズームに対応する。Mate 30 Pro/Pro 5G/RSのメインカメラ「Cine Camera」は最高7,680fpsの超スローモーション撮影に対応するとのこと。フロントカメラは全モデル32メガピクセルとなっている。Huaweiコンシューマー事業CEOの余承東(リチャード・ユー)氏は1時間半ほどのプレゼンテーションの3分の1ほどをカメラの紹介に費やすなど、カメラには力を入れているようだ。
OSはAndroid 10ベースのEMUI10。発表会で余氏が「Android」と言ったのはこの部分だけ、最後に「Huawei Mobile Services(HMS)」を紹介した際に「GMS Core」(Google Mobile Services Core)が使えなくてもHMS Coreが使えると言ったぐらいで、「Google」が話題に上ることはなかった。HMSに含まれるHuawei独自のアプリストア「AppGallery」は月間アクティブユーザー数(MAU)が3億9千万人以上、年間ダウンロード件数1,800億件、170以上の国・地域で利用できるという。HMSのエコシステムは完全にオープンだといい、インセンティブプログラムに10億ドルを投資する計画も紹介された。
価格はMate 30(RAM 8GB+内蔵ストレージ128GB、以下同)が799ユーロ、Mate 30 Pro(8GB+256GB)が1,099ユーロ、Mate 30 Pro 5G(8GB+256GB)が1,199ユーロ、Mate 30 RS(12GB+512GB)が2,095ユーロとなっている。発表会会場からの価格に対する反応は薄い感じだった。