BMWから高性能かつ優雅な「8シリーズ グランクーペ」が登場
2019年9月16日 17:42
BMWからリラックスした乗り心地でスピード感を楽しめる車が登場する。BMWは9月10日から開幕した独フランクフルトモーターショーに「8シリーズ グランクーペ」を出展。シリーズ最大の頭上空間を確立させながら、ゴージャスな貫禄が漂う大型の4ドアクーペとして、実用性と走行性能を高水準でマッチングさせている。
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8シリーズ グランクーペの目玉は、シリーズ最大の頭上空間である。事実上の従来品である「8シリーズ クーペ」のうち、「840d xDrive クーペ」とサイズを比較してみよう。
840d xDrive クーペはホイールベースが2820mm、全長×全幅×全高は4855×1900×1345mmにまとめられている。一方のグランクーペは、ホイールベースが3023mmと203mm延長された。全長×全幅×全高も5082×1932×1407mmと、4ドアへのモデルチェンジも相まってすべて拡大されている。
ホイールベースなどの拡大分は、ほとんど室内空間の充実にあてられている。後部座席の足元のスペース拡大で居心地が向上し、広くなったドア開口部で乗り降りも気楽になった。ドライバー本人だけでなく、来客の送迎にも役立ちやすいだろう。特にシリーズ最大といわれる頭上空間で運転中の窮屈さが感じられなくなることが大きそうだ。
グランクーペらしく走りも申し分ないクオリティが期待できる。トップグレードの「M850i xDrive グランクーペ」に搭載されるエンジンは、4.4LのV型8気筒直噴ターボ。BMWが誇るハイパフォーマンステクノロジーである「Mパフォーマンス」よりツインパワーターボを採用。高級セダンでありながら、スピード感にあふれたドライブも体感できる。xDrive部分も今回の最新型に合わせてアップグレードされるなど、見た目も中身もBMW高級セダンの新機軸を打ち出している。
今年のフランクフルトモーターショーでは、Honda eやポルシェ・タイカンなど電気自動車の注目度が高いようだ。しかし8シリーズ グランクーペのような優雅さとハイパフォーマンスが融合した車も見逃せない。同車はすでにBMWジャパンの公式サイトでも、2019年秋の市販化が発表されており、今後の動向が注目される。