日立、AIでブランド侵害を検知 SNSからアプリ、イントラまでモニタリング

2019年9月14日 11:34

 日立製作所(東京都千代田区)は12日、デジタルメディアによるブランド毀損リスクから企業を守る「ブランドモニタリングサービス」を10月1日から提供すると発表した。AIを活用し、SNSやブログ、アプリなどをモニタリングし、ブランドを侵害するコンテンツを迅速に見つけ出す。

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 ソーシャルメディアをはじめとするデジタルメディアをマーケティングに利用する企業が増えているが、一方でネット炎上などのリスクも高まっている。ソーシャルメディアでは些細な噂が短時間で拡散しやすく、気が付いた時には手遅れになりかねない。そうしたリスクを防ぐにはデジタルメディアを常時監視する必要があるが、人手では困難だ。

 いまやレピュテーション(評判)リスクを管理することは、ブランドマネジメントにおいて重要な課題となりつつある。日立が開発したブランドモニタリングサービスは、クローラ技術とテキストや画像を認識するAI(人工知能)を組み合わせ、SNSやブログなどから社内のイントラネットまでモニタリングし、分析レポートや管理ポータルを提供する。

 日立は、ウェブページを巡回して情報を収集するクローラ技術を独自に開発。文章の意味からリスクワードを認識するAIを組み合わせ、URLやキーワード指定では検索できない深層ウェブを含むウェブサイトやSNS、アプリストアから情報を収集する。また、ロゴや製品画像などの特徴(形状・色合い・模様)を識別する画像認識AIにより、偽造された不正アプリを発見できる。

 同サービスには、ロゴの使い方やコンテンツデザインのルールなどをAIに学習させ、ルールに反したコンテンツを検知するブランド適正利用管理サービスや、発表前の製品写真や社外秘資料などの機密情報の外部流出を検知する機密情報漏えい検知サービスもあり、高度なブランドマネジメントを効率的に行うことができる。

 日立は、マーケティングやブランドマネジメントを専門とする一橋大学ビジネススクール・阿久津聡教授の協力のもと、同サービスを総合ブランディングサービスとしてさらに強化していきたいとしている。(記事:Kei_T・記事一覧を見る

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