恐竜絶滅、隕石落下とそれに伴う硫黄の放出が原因か
2019年9月12日 18:20
Anonymous Coward曰く、
地球への隕石の衝突によって恐竜が絶滅したという説があるが、この説を補強する新たな論文が発表された(GIGAZINE、WSJ、The Independent、Slashdot)。
メキシコ・ユカタン半島にあるチクシュルーブ・クレーターがこの隕石の衝突場所とされているが、テキサス大学オースティン校の地質学者ショーン・グリック教授らの研究チームが、ここから新たな岩石サンプルを採取し、その分析結果を発表した。
採取された岩石サンプルには炭素や衝突の衝撃によって発生した津波によって集まったと見られるさまざまな岩石が含まれていた。また、衝突地点周辺には硫黄を含む岩石が多量に存在したが、岩石サンプルからは硫黄はほぼ見つからなかったという。このことから、衝突地点付近の地質に存在していた硫黄が衝突によって大気に放出され、これによって気候変動などが発生して恐竜を絶滅させたのではないか、とグリック教授らは推測している。