企業の投資意欲の底打ちは近いか、SMBC日興証券(花田浩菜)

2019年9月11日 11:31


*11:31JST 企業の投資意欲の底打ちは近いか、SMBC日興証券(花田浩菜)


こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

9/11付の「DailyOutlook」では、企業の投資意欲について考察しているのでご紹介します。

まず同レポートでは、『昨日引け後に発表された8月の工作機械受注額は、前年比37.1%減と、昨年10月以降前年割れでの推移が続いている。ただ、今年4月以降は減少率が概ね横ばいとなっており、下げ止まりの感が窺える。特に、この8月は米中貿易戦争が深刻化し、景気への悪影響が強く意識されたであろうことを踏まえると、企業の投資意欲の悪化は加速しなかったと前向きに評価することもできよう』と伝えています。

続けて、企業のこうした動きからは、世界景気に対する底打ち時期が近い可能性が考えられることを挙げ、『急速な調整を余儀なくされた世界の半導体販売額は足元で持ち直しの動きを示しており、世界のハイテク機器生産の集積地である台湾のIC生産も増加するなど、企業活動には実際に明るい兆しが見え始めている。8月の米ISM製造業景況指数が示すように足元の景況感は依然弱いものの、企業は景気の減速を既に相当程度織り込んでおり、今後は各国の金融政策などを通じて景気がサポートされるとの思惑もあるだろう』と分析しています。

さらに、『2018年以降、弱気一辺倒であった企業の投資活動に変化が出始めつつあることに鑑みれば、変化を先取りして動く株式市場では、出遅れが顕著な日本株に対する評価が進む可能性があるだろう』とまとめています。

最後にレポートでは、『工作機械受注の推移(前年比)』を紹介していますので、詳しくは9/11付の「DailyOutlook」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター花田浩菜《ST》

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