LCCの利用者増加 最もリーズナブルは「ピーチ」 マイボイスコム調査
2019年9月9日 07:41
マイボイスコムの調査によると、全日空と日本航空の利用頻度は高く維持しているものの、スカイマークやエア・ドゥなどLCC(格安航空会社)の利用者が増えていることが分かった。
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■飛行機の利用頻度が減少傾向
6日、ネットリサーチサービスなどを提供するマイボイスコムが、「航空会社のイメージに関するアンケート調査」の結果を発表した。これは、10代から70代の男女1万170人を対象にインターネット調査を行ったもので、2016年8月についで8回目。
飛行機の利用頻度について尋ねたところ、「週に1回以上」は0.3%、「月に2~3回程度」は1.0%、「月に1回程度」は2.1%、「年に5~6回程度」は5.0%、「年に2~3回程度」は11.1%、「年に1回程度」は12.8%、「それ以下」は54.2%、「利用したことはない」は13.5%だった。
前回の2016年調査では、「週に1回以上」が0.4%、「年に1回程度」が12.7%など大きく変わったところはないが、2007年の第4回調査では、「年に5~6回」が6.8%、「年に1回程度」が19.2%となっており、飛行機の利用頻度がやや減っている傾向がある。
■利用経験では全日空と日本航空が8割超え
利用したことがある航空会社を尋ねたところ、最も多いのは全日空で83.5%、日本航空が80.7%と僅差で続き、この2社が大きく他を引き離している。以下は、スカイマークが15.8%、ユナイテッド航空が15.0%、シンガポール航空が14.2%、大韓航空が14.1%、キャセイパシフィック航空が13.8%、デルタ航空が11.9%、エア・ドゥが11.3%、エールフランス航空が10.2%、アメリカン航空が10.0%などとなっている。
■LCCの利用が増加傾向
利用したことがある航空会社の回答について、2007年の第4回以降の推移をみると、全日空と日本航空はほぼ横ばい。増加傾向にあるのは、スカイマーク(4回:8.4%→今回:15.8%)、デルタ航空(5回:9.7%→今回:11.9%)、エア・ドゥ(4回:4.3%→今回:11.3%)、ジェットスター系列(6回:2.6%→今回:9.5%)、ピーチ・アビエーション(6回:1.6%→今回:7.0%)、スターフライヤー(6回:2.7%→今回6.4%)などLCCが多かった。
反対に減少傾向だった航空会社では、ユナイテッド航空(4回:21.0%→今回:15.0%)、大韓航空(5回:18.0%→今回:14.1%)、キャセイパシフィック航空(5回:18.2%→今回:13.8%)、アメリカン航空(5回:17.0%→今回:10.0%)、ルフトハンザドイツ航空(4回:12.0%→今回:9.8%)、中華航空(5回:12.4%→今回:9.0%)、ブリティッシュ・エアウェイズ(4回:10.7%→今回:6.3%)などがある。
■最も重視するのは「信頼性・安全性」
航空会社を選ぶ際に重視することを尋ねたところ、最も多かったのは「信頼性・安全性がある」で49.6%。以下、「目的地への直行便がある」(29.8%)、「運航スケジュールが利用しやすい」(29.1%)、「価格が手頃・リーズナブル」(27.7%)、「イメージがよい」(21.8%)、「なじみがある」(18.9%)、「知名度が高い」(18.8%)など。
ただし最も多かった「信頼性・安全性がある」は、2010年の第5回調査では53.7%となっており、やや減少傾向にある。
■利用したいのは全日空と日本航空
「安全性があると思う航空会社」を尋ねたところ(複数回答)では、全日空が60.1%、日本航空が50.1%に、「今後利用したい航空会社」(複数回答)でも、全日空が57.5%、日本航空が49.4%となっている。
また、「価格が手頃・リーズナブルと思う航空会社」では、ピーチ・アビエーションが28.7%、スカイマークが22.9%、ジェットスター系列が20.0%、バニラ・エアが17.8%、エア・ドゥが16.7%、ソラシドエアが12.8%、スターフライヤーが12.7%などとなっている。(記事:県田勢・記事一覧を見る)