ソニーフィナンシャルHD、1Qは生保事業で経常益が伸長し減収増益 3事業とも業容を拡大

2019年9月5日 19:49

決算のポイント

清宮裕晶氏:ソニーフィナンシャルホールディングスの清宮です。ただ今より、スライド資料に沿って、当社グループの2019年度第1四半期連結業績についてご説明いたします。

スライド4ページをご覧ください。当社グループの2019年度第1四半期決算のポイントについてご説明いたします。連結業績は、前年同期比で減収増益となりました。経常収益は、主に生命保険事業において保険料等収入の増加があったものの、市況の影響を受けて特別勘定運用益が減少したことにより減収となりました。経常利益は、生命保険事業および銀行事業において増加し、損害保険事業においてほぼ横ばいとなった結果、増益となりました。

ソニーフィナンシャルグループの業容は3事業とも拡大しました。ソニー生命の新契約高は、標準生命表改定にともなう料率改定の影響で高水準だった前年同期を下回りました。なお、保有契約高については、円高の影響などもあり前年度末から微増にとどまりました。また、MCEVは円金利の低下などにより前年度末から減少し、新契約価値は法人契約の減少などにより前四半期3ヶ月間に比べ減少しました。

連結業績ハイライト

スライド5ページをご覧ください。当社グループの連結業績についてご説明いたします。経常収益は前年同期に比べ1.7パーセント減少して4,136億円、経常利益は19.3パーセント増加して343億円となりました。

ソニー生命:業績ハイライト(単体)

続きまして、ソニー生命の業績をご説明いたします。スライド6ページをご覧ください。ソニー生命の経常収益は、保有契約高の堅調な推移などを受けた保険料等収入の増加があったものの、特別勘定における運用益の減少により、前年同期に比べ2.8パーセント減少の3,688億円となりました。

経常利益は、有価証券売却益が減少したものの、新契約高が減少したことによる新契約獲得に係る費用の減少、保険金等支払が低位に推移したこと、および保有契約高の拡大による利益の増加などにより、23.2パーセント増加の286億円となりました。

ソニー生命:業績(単体)①

スライド7ページをご覧ください。新契約高は、家族収入保険の販売減少により、前年同期に比べ27.2パーセント減少の1兆2,191億円となりました。また、新契約年換算保険料は、米ドル建保険の販売が好調であったものの、定期保険・変額保険の法人向け販売が減少したことにより、6.5パーセント減少の175億円となりました。

ソニー生命:業績(単体)②

スライド8ページをご覧ください。保有契約高は、前年度末に比べ0.5パーセント増加の49兆8,000億円となりました。また、保有契約年換算保険料は0.4パーセント増加の8,932億円となり、このうち第3分野は0.6パーセント増加の1,986億円となりました。

ソニー生命:業績(単体)③

スライド9ページをご覧ください。解約・失効率は、2018年2月に料率改定を行った家族収入保険などの加入にともなう既契約の解約が減少傾向にあることから、前年同期に比べ0.74ポイント低下の1.16パーセントとなりました。

ソニー生命:業績(単体)④

スライド10ページをご覧ください。基礎利益は、新契約高が減少したことによる新契約獲得に係る費用の減少、保険金等支払いの低調な推移、および保有契約高の拡大による利益の増加により、前年同期に比べ11.4パーセント増加の298億円となりました。また、基礎利益から順ざや額と変額保険の最低保証に係る責任準備金繰入額を除いた、保険引受に関する利益に相当する修正基礎利益は、16.4パーセント増加の272億円となりました。

ソニー生命:業績(単体)⑥

スライド12をご覧ください。ライフプランナー在籍数は前年度末から48名減少し、前年同期末から19名減少して5,116名となりました。ライフプランナーの厳選採用を進め、生産性向上にいっそう注力しながら業容の拡大に努めてまいります。

ソニー損保:業績ハイライト

続きまして、ソニー損保の業績をご説明いたします。スライド13ページをご覧ください。ソニー損保の経常収益は、主力の⾃動⾞保険で正味収入保険料が増加したことなどにより、前年同期に比べ7.3パーセント増加の318億円となりました。経常利益は、ほぼ横ばいの38億円となりました。

ソニー損保:業績 ①

スライド14ページをご覧ください。正味収入保険料は、主力の⾃動⾞保険の契約獲得が順調に推移したことから、前年同期に比べ4.7パーセント増加の304億円となりました。

ソニー損保:業績 ②

次のスライドをご覧ください。合算率は、事業費率が上昇したものの、事故率の低下などによりE.I.損害率が低下し、前年同期比でほぼ横ばいの81パーセントとなりました。

ソニー銀行:業績ハイライト(連結)

続きまして、ソニー銀行の業績をご説明いたします。スライド16ページをご覧ください。ソニー銀行連結の経常収益は、有価証券利息の増加や住宅ローン残高の積み上がりにともなう貸出金利息の増加などにより、前年同期に比べ10.7パーセント増加の119億円となりました。経常利益は、経常収益と同様の要因により、9.3パーセント増加の24億円となりました。

ソニー銀行:業績(単体)

スライド17ページでは、ソニー銀行単体の業績についてご説明いたします。預かり資産残高は前年度末に比べ436億円増加し2兆5,269億円となりました。円預金の残高は、⼝座数増加にともなう新規資金の獲得により、239億円増加の1兆9,633億円となりました。外貨預金の残高は、円高進行にともない米ドルを中心に購入が進み、205億円増加の4,401億円となりました。

貸出金残高は、住宅ローンの着実な積み上げにより386億円増加の1兆7,827億円となりました。以上で、3社の業績のご説明を終わります。

2019年度連結業績予想

続きまして、スライド19をご覧ください。2019年度連結業績予想は、2019年4月26⽇に公表した数値から変更していません。

ソニー生命:MCEV

続きまして、ソニー生命の2019年6月末MCEVをご説明いたします。スライド21をご覧ください。ソニー生命のMCEVは、円金利の低下などにより前年度末に比べ690億円減少し1兆6,512億円となりました。

2019年度第1四半期3ヶ月間の新契約価値は、法人契約の減少などにより170億円となりました。また、新契約マージンは金利低下による低下要因があったものの、保険前提の変更や商品構成の変化による上昇要因が上回り、前四半期3ヶ月間に比べ0.4ポイント上昇し5.4パーセントとなりました。

なお、2019年度第1四半期3ヶ月間の連結修正ROEは1.4パーセントとなりました。以上で説明を終了いたします。ありがとうございました。

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