車間距離の極端に短い後続車、その対策方法は
2019年9月5日 08:24
「煽り運転」が社会問題になっている。標準的な車間距離は、近年は昔と比べて大幅に短くなっているのが現状だ。車間距離を詰め過ぎると、「煽り」と誤解されかねないので、十分注意する必要がある。
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高速道路では、昔は100km/hなら100m、80km/hなら80m車間距離を取る様にいわれていた。時速100km/hなら分速1,667m、秒速だと27.8mになる。車間距離が100mあったにしても、たった3.6秒で走り切る距離でしかない。
しかし、昨今の車間距離は、昔の様なガラガラの高速道路を想定した「車間距離100m」を大きく下回っているのが実情だ。
それには、急ブレーキ時にタイヤがロックするのを防いで車両の進行方向の安定性を保つABS(アンチロック・ブレーキシステム(Anti-lock Brake System)の略称)や、ハンドル操作で障害物の回避可能性を高める装置など、自動車の進歩も貢献している。
あまり積極的にお奨めしないが、極端に車間距離を詰めて来る後続車があった場合、フロントウインドウにウオッシャー液をかけて掃除する事が効果的だ。
その際、本当に走行中にフロントグラスを洗浄する必要がある位、フロントグラスが汚れているか否かはこの場合問題では無い。
フロントガラスにウインドウオッシャー液をかけてワイパーを回せば、飛散したウオッシャー液は必然的に後方へ飛んで行く。
通常、後続車が100km/hだから100mとまで云わなくとも、常識的な車間距離を確保していれば、飛散したウオッシャー液は後続車には影響を与える事は考えられないが、極端に車間距離が少なければ後続車のフロントグラスに飛沫がかかる。
これが嫌だったら、後続車はもっと車間距離を取るだろう。
昨今の煽り運転の事件を見ると、ほんの些細な出来事をきっかけに、キレたドライバーが引き起こしているケースが殆どだ。煽り運転をすること自体が目的だとしか思えない、人間としての常識から完全に逸脱した凶暴な人物が引き起こしている。
この方法が、あまりお奨め出来ないと云うのは、この事象に激昂した後続車から嫌がらせを受ける場合も考えられるからだ。万一もめたら、「蛾がぶつかって潰れたから仕方無いだろう」と、一応事情説明すれば良いだろう。
それで納得するかどうか、保証の限りでは無いが。
筆者の場合は元ライセンス保持者で、いざとなったら車両対車両の状況になるため、煽り運転をする様な奴は、クソ度胸だけで走って居る連中が殆どなので、そこのところはあまり気にせずにこの処置をしている。(記事:沢ハジメ・記事一覧を見る)