「ダムタイプ」大規模個展が東京都現代美術館で
2019年8月31日 12:05
「ダムタイプ―アクション+リフレクション」展が、2019年11月16日(土)から2020年2月16日(日)までの期間、東京都現代美術館にて開催される。
ダムタイプは、日本を代表するメディアアーティスト集団だ。グループには、ヴィジュアル・アートやコンピューター・プログラム、音楽、ダンスなど複数領域のアーティストが所属している。
彼らの特徴は、セリフを排除する「ダム」と呼ばれる手法を用いたパフォーマンスだ。作品は、装置・映像・音・これらに反応するパフォーマーの生の身体によって構成している。多くの言葉を使う演劇集団が多い中、セリフを排除しパフォーマンスを行ったダムタイプは、デジタルと身体が新たな関係を持つことで生まれる「ポストヒューマン」のヴィジョンを世界に先駆けて表現したパイオニア的存在として知られている。
「ダムタイプ―アクション+リフレクション」展は、大型インスタレーションによって構成されるダムタイプの大規模個展だ。会場では、グループの中心的存在で、1995年に急逝した古橋悌二の生前と没後の作品、新作を含む6点の大型インスタレーションを展開。また、古橋生前と没後の系譜、現在までを俯瞰的に追いながら、「ダムタイプ」という集団が持っていた独創性や現在のインターネット社会においても通じる彼らの先駆的なメッセージを、メンバーや新旧世代の研究者・関係者等による展示によって紹介していく。
古橋生前のパフォーマンス「Pleasure Life」をベースにした「Playback」は、16台のターンテーブル・ユニットによるサウンドスケープ・インスタレーション。本物のレコード盤が、ターンテーブル上で、1980年代初期ダムタイプの古橋らによる音楽やNASAの惑星探査機ボイジャーに搭載されていたレコードに記録された55言語の挨拶に加え、新たにフィールド・レコーディングした音素材をミックス再生する。
また、初演時の舞台装置を再現した作品「pH」や3つのパフォーマンスを再構成した「MEMORANDUM OR VOYAGE」、古橋の遺作となったインスタレーション「LOVERS」なども展開する。
【詳細】
「ダムタイプ―アクション+リフレクション」展
会期:2019年11月16日(土)~2020年2月16日(日)
場所:東京都現代美術館 企画展示室 1F
住所:東京都江東区三好4-1-1
休館日:月曜日(2020年1月13日は開館)、2019年12月28日(土)~2020年1月1日(水)、1月14日(火)
時間:10:00~18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
料金:一般1,400円(1,120円)/大学生・専門学校生・65歳以上1,000円(800円)/中高生500円(400円)/小学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金。
※「LOVERS」は2020年1月19日(日)までの展示。