衛星インターネットがネット接続料金引き下げの圧力になる可能性

2019年8月29日 23:04

 Anonymous Coward曰く、

 低地球軌道(LEO)衛星を利用したブロードバンド・インターネットの実現が近づきつつある。Amazonのジェフ・ベゾスCEOが所有する宇宙企業ブルー・オリジンと、イーロン・マスクのSpaceXの両社は、消費者向けの衛星インターネットサービスを進めている。実際にサービスを開始すれば、これら事業では毎年数十億ドルの収益があると期待されている。

 SpaceXは北米展開からスタートし、衛星網が整った段階で世界展開を行う予定。基本的には、空にアクセスできる場所であればどこからでも利用可能だ。この技術の到来により、アメリカ人のインターネット利用価格は低下する可能性がある。

 米国で有線ブロードバンドサービスの選択肢が1つしかない地域の人は推定1億400万人いるとされている。この地域の月額利用料金は68ドルとされる。また、2つの選択肢がある地域の人は7,500万人おり、この地域の平均月額利用料金は59ドルとされる。5つ以上の選択肢がある幸運な1500万人の場合、平均月額利用料金は47ドルだとされている。

 LEOインターネットは表面的には全世界で利用可能であり、これによって地上ブロードバンド回線と衛星回線とで競争が進めば、米国では300億ドル以上の「節約」につながる可能性があるとしている(TNWSlashdot)。

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