トヨタとスズキ、資本提携発表 自動運転含めた提携関係構築を推進

2019年8月29日 09:13

 トヨタ自動車とスズキは、自動運転分野を含めた新たなフィールドでの協力を進めていくために、両社の長期的な提携関係の構築・推進を目指すべく、資本提携に関する合意書を締結したと発表した。

 両社は、両社の長期的な提携関係の構築・推進のために、本提携に基づき、以下の内容で、相互に株式を取得する予定だ。

 トヨタは、スズキが実施する第三者割当による自己株式の処分により、スズキの普通株式24,000,000株(2019年3月31日現在のスズキの発行済株式総数に対する所有割合4.94%)、総額960億円)を取得する。

 また、スズキは、市場買い付けにより480億円相当のトヨタ株式を取得する予定で、これらの株式取得は海外の競争当局の承認が得られ次第実施する予定だという。

 トヨタとスズキの2社は、2016年10月12日に業務提携に向けた検討を開始して以降、具体的内容の検討を続けきた。今年3月20日には、トヨタが持つ強みである電動化技術とスズキが持つ強みである小型車技術を持ち寄り、商品補完を進めることに加え、商品の共同開発や生産領域での協業等に取り組むため、具体的な検討に着手することを公表していた。

 一方、自動車産業は今、環境に関わる規制強化に加え、異業種からの新規参入、モビリティビジネスの多様化など、これまでにない大きな変革期を迎えた。両社は、それぞれが得意とする技術・商品や既存の事業基盤の強化だけではなく、自動運転などの新たなフィールドでも協力関係を構築して深化させることにより、自動車産業を取り巻く新たな課題を克服して、持続的成長を実現していきたいとしている。

 具体的には、この大きな変革期に臨んで、両社は自動運転分野を含めた新たなフィールドでの協力を進めていく。そのために、両社の長期的な提携関係の構築・推進を目指すというわけだ。トヨタとスズキは、新たなフィールドにおける両社の今後の提携関係の構築・推進につながるものであるとの考えを示した。(編集担当:吉田恒)

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