賛否両論? ドラクエ映画「ユア・ストーリー」をめぐりファン騒然

2019年8月9日 11:01

 8月2日に公開されたアニメ映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』が、現在SNSなどを中心に大きな話題となっている。

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 本作は1992年に発売された『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』を下地に、3DCGアニメ映画として製作。“国民的ゲーム”とも言われる「ドラゴンクエストシリーズ」の映画化に、ファンからも大きな期待が寄せられていた。

 ところが、封切と同時にその期待は覆ってしまう。観賞した多くのユーザーが、本作に対して「不満」を感じてしまったからだ。

■3DCGアニメ映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』

 8月2日に公開された「ドラゴンクエストシリーズ(以下DQ)」のアニメ映画『 ユア・ストーリー』。全編3DCGで製作され、アニメキャラクターの声も主人公を佐藤健、ヒロイン2人をそれぞれ有村架純と波瑠が担当するなど、人気俳優が登場。他にも『イノセンス 免罪弁護士』の坂口健太郎、『勇者ヨシヒコ』の山田孝之、『おっさんずラブ』の吉田鋼太郎、俳優の古田新太、お笑い芸人のケンドーコバヤシら豪華キャストが脇を固めた。

 また、総監督を『海賊とよばれた男』や『ALWAYS 三丁目の夕日』など多くのヒット作を手掛けた山崎貴、監修をDQシリーズ産みの親でもある堀井雄二が担当。封切前に公開されたCMスポットなどにより、当初ファンの多くは「過去に自分が冒険したDQ5を大画面で観賞できる!」そんな期待に胸を膨らませていたようだ。

 ところが、封切と同時に期待は落胆へと変わってしまう。劇場へと足を運んだファンの多くは本作の「結末」に驚き、SNSを中心に賛否が問われる結果となってしまう。

■DQ5を下地に作られた映画

 封切以降、本作のネット検索で上位を飾るのは「不評」だ。これはツイッターを中心としたSNSではさらに辛辣で、憤ったファンによる「ネタバレ」も多く広がってしまった。

 その理由について多くのメディアなどの言葉を借りれば、DQファンを、強いてはゲームファンの気持ちを製作側が“わかっていなかった”に尽きるようだ。

 筆者もDQ5はやり込んだ往年のファンであるが、映画も初日は無理だが鑑賞してきた。ネタバレを避けるため多くは語れないが、本作は「DQ5を映画化した」というよりは、「DQを下地に作られた作品」がもっとも適した言葉かと思う。

 総監督・脚本を担当した山崎貴氏は、本作の1週間前に封切られた『アルキメデスの大戦』でも監督・脚本を担当している。こちらは大和や街並みのVFXなどで高い評価を受けており、興行成績も好評のようだ。(記事:高塔・記事一覧を見る

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