虎ノ門・麻布台地区市街地再開発、日本一ののっぽビル建設に着工
2019年8月8日 12:57
東京都港区で計画されている虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業で、市街地再開発組合は5日、現地で起工式を行い、建設工事に入った。商業施設とマンション、オフィス、ホテルなどが入る複合開発で、2023年に完成する予定。このうち、A街区複合棟は325メートルの高さがあり、大阪市阿倍野区のあべのハルカスを抜いて日本一ののっぽビルになる。
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再開発の対象区域は港区の虎ノ門5丁目、麻布台1丁目、六本木3丁目にまたがる約8ヘクタール。東京メトロ日比谷線の神谷町駅、南北線の六本木一丁目駅に近く、アークヒルズ仙石山森タワーなど高層ビルが林立する地域に隣接、A、B、Cの3街区に分かれている。
建設される施設はA街区に地上64階、高さ325メートルの複合棟、B街区に地上64階、高さ262メートルと地上54階、高さ237メートルの2つの住宅棟、C街区に地上3階の2つの店舗棟、地上8階の複合棟、地上3階の寺院棟。総延べ床面積は約86万平方メートルに及ぶ。
A街区の複合棟は最上層階に集合住宅、中上層階にオフィス、低層階に店舗とインターナショナルスクールが入る。B街区の住宅棟2棟は中上層階に集合住宅、低層階にホテルや事務所、保育園、文化交流・生活支援施設の入居が予定されている。C街区の複合棟は店舗とオフィス、集合住宅で構成される。
A街区の複合棟はあべのハルカスの高さ300メートルを抜き、日本一ののっぽビルになるが、JR東京駅近くで2027年に高さ390メートルのビルが完成する見込み。B街区の住宅棟は集合住宅主体のビルとしては日本一になる。
この地域の再開発事業は1993年に再開発準備組合が設立されてスタートし、都市計画決定の告示を受けて2018年に本組合へ移行、2019年2月に権利変換計画が認可された。事業には組合員として森ビル、日本郵便が参画、居住機能に加えて商業やビジネス、文化、教育施設を兼ね備えた再開発計画が打ち出されていた。(記事:高田泰・記事一覧を見る)